ハッピーバレンタイン



ソワソワと落ち着かない霧香を不審そうに見ているミレイユ

ミレイユ「あんた 朝から変よ まさか またクロエになにか言われたの?」
     (頭を横に振り否定する霧香)
 霧香 「・・・・ミレイユに・・・渡したい物があるの・・・」
ミレイユ「私に?」
 霧香 「・・うん・・・」

頷くと床に置いてあるバッグへ向かい 何かを取り出し後ろ手に持って戻ってくる

 霧香 「・・・これ・・・受けとって・・くれる・・?」
(リボンの掛かった包みをミレイユに差し出す)
ミレイユ「ありがとう でも 突然プレゼントだなんて やっぱりなにかあったの?」

 霧香 「・・・・・ミレイユ・・・今日・・14日だよ・・・?」
ミレイユ「あっ バレンタインデーだったのね 忘れてたわ」
     (ほっとした様に微笑む霧香)
ミレイユ「でも あれって女からは贈らないものよ」
 霧香 「・・・・え・・・?」
    「・・・あの・・・・バレンタインデーって・・・どんな日・・なの・・?」
ミレイユ「男性から女性にカードや花を贈る日よ あんた知らなかったの?」
 霧香 「・・・うん・・」

うつむく霧香を怪訝そうに見詰めるミレイユ
その視線に気付くと霧香はぎこちなく微笑みを浮かべる

それから少し経って夕食の買い物に行った霧香の帰りを待ちながら
先程気落ちした理由が気になり PCで検索するミレイユ
しばらく調べた後 霧香から貰った包みを見詰め メモを書くと部屋から出て行く

 霧香 「・・・ただいま・・・・・ミレイユ・・?」

返事が無いので辺りを見まわすとビリヤード台の上にあるメモに気付く

『ちょっと出かけてくるわ すぐに戻るから心配しないで』

 霧香 「・・・・・・・・・・」

買ってきた物をしまっているとドアの開く音がする

ミレイユ「ただいま 外は寒いわね〜」
 霧香 「・・あ・・・ミレイユ・・お帰り・・・・どこに行ってたの・・?」
ミレイユ「ミルクが切れてたから 買いに行ったのよ」
 霧香 「・・・・そうだったの・・・」
ミレイユ「あんたもさっき帰って来たばかりみたいね 寒かったでしょう?」
 霧香 「・・うん・・・」
ミレイユ「なにか暖かい物でも飲む?」
 霧香 「・・・うん・・・オレンジペコでいい・・?」(キッチンへ行きかける)

ミレイユ「待って 私がいれるわ」
 霧香 「・・・・オレンジペコは・・・嫌・・?」
ミレイユ「そうじゃないけど 今日は私がいれたい気分なのよ」
 霧香 「・・・カップ・・用意するね・・」
ミレイユ「私がやるからいいわ」
 霧香 「・・・・・・私・・・邪魔・・・?」
ミレイユ「違うわよ いいからあんたは座ってなさい」
(霧香の肩を両手で押えて椅子に座らせる)
霧香 「・・・・うん・・・」

キッチンからいつもとは違った香が流れてくると
霧香は戸惑うような表情を浮かべ腰を浮かせる
しかし ミレイユの言葉を思い出したのか再び椅子に座り じっと戻ってくるのを待つ


ミレイユ「お待たせ はい あんたのよ」(カップを手渡す)
 霧香 「・・ありがとう・・・」(受け取り 中を見る)
    「・・・ホットチョコレート・・?」
ミレイユ「そうよ」
 霧香 「・・いつもはコーヒーか紅茶なのに・・・どうして・・?」
ミレイユ「14日だからよ」
 霧香 「・・え・・・」
ミレイユ「霧香 バレンタインデーってどんな日か知ってる?」(いたずらっぽく微笑む)
 霧香 「・・・・あ・・・うん・・・」

ミレイユの意図に気付き嬉しそうに微笑むと
両手でカップを包む様に持ち 湯気越しにミレイユを見る

 霧香 「・・・・ミレイユ・・・ありがとう・・・」
ミレイユ「いいから早く飲みなさい」
 霧香 「・・うん・・・」(カップに口をつける)
    「・・・美味しい・・・・ミレイユみたい・・」
ミレイユ「・・?」
 霧香 「・・・温かくて・・甘くて・・・とても幸せな気持ちになれるの・・・」

ミレイユ「・・・・・・・ばか・・・」




管理人より
初めて「頂きもの」をしちゃいました。(嬉)
もう涙で眼がかすんで、前が見えません。(感涙)

霧香がえらく可愛いのですが、どういうことですかっ(←落ち着け)
姐さんも、ちゃんとフォロ〜(というのか)してるし…。
もう、おなか一杯です、ごちそうさま。

作者さん曰く、オチはないそうです。
ということでこの後の展開は、想像でカバ〜しましょう。
あと作者さん本人の希望により、匿名希望とさせていただきました。