水野…?


  …。


  お前、水野だろう?


  …はい?


  ああ、やっぱりだ。
  久しぶりだな!


  …すみません。
  どちら様だったでしょうか。


  俺だよ、ほら、小学校ン時一緒だった。


  ……。


  何だよ、覚えてないのかよ、学級委員長。


  ……ああ。
  教室掃除を良くサボっていた…え、と、吉崎君?


  然う!
  いや、久しぶりだなぁ、水野。
  お前、成人式ン時、居なかったろ?
  学級委員のお前が来ないだなんて意外だってみんなと話してたんだよ。
  絶対来ると思ってたのに。


  はぁ。


  そん時、簡単にだけど集まった奴らだけで同窓会もやったんだ。
  みんなで水野どうしってかなーって言ってみたりしてさ。
  ほらお前、中学校は受験組で私立に行っちゃっただろ?
  ドコだっけか、確かどっかのお嬢様学校の…

  
  リリアン。


  然う、其れ。
  学級委員だけに、あったま良かったからなー。
  なぁなぁ、やっぱ最初から公立なんて行く気無かったのか?


  最初から、と言うわけでは無かったけれど。
  結果的に行きたいと思った学校が公立では無かっただけよ。


  ふぅん、そっか。
  …なぁ、水野。


  …?


  今度どっかで会えないかな。


  …。


  い、いやさ?
  成人式ン時の同窓会でさ、今度、本格的に同窓会をやろうって話になって。
  そん時は水野、お前も来るだろ?


  …其の時になってみなければ分からないけれど。
  一応、考えておくわ。


  そ、そっか。
  今、大学生?


  ええ。


  ああ、然うだよな。

  
  吉崎君は?


  ああ、俺?
  俺はまぁ…フリーターってやつだな。
  高校中退して、さ。


  …然う。


  …其れだけか?


  其れだけって?


  いや、もっと何か言われるかなーて。


  別に言わないわ。
  吉崎君が自分で選んだ事でしょう?


  まぁ、然うだけど。
  でもさ俺、大検の勉強してるんだ。
  大変だけど、頑張ってる。


  大学には?


  出来れば行きたいと思ってる。


  然う…有体な事しか言えないけれど、頑張ってね。


  お、おう!
  …あ、あのさ、水野。


  …。


  よ、良かったら、これから…


  蓉子。


  え。


  ごめん、遅れた。


  良いわよ、いつもの事だから。
  でも少しは気にしてよね。


  は〜い。
  で?


  で…て?


  いや。
  誰かな、と思いまして。
  知り合い?
  それとも…


  小学校の時の同級生よ。


  成る程。


  え、え、と、俺…。


  ごめんね。
  蓉子はこれから私とデートなんだ。


  …!


  は…?


  然う言うわけだから。
  蓉子は君のお誘いには乗ってあげられない。


  あ、いや、俺…。


  と言うか。
  そんなの、私が許さないんだけど。


  一寸、聖。


  ……。


  其れじゃ、行こうか。


  …もう。
  吉崎君。


  …え?


  話の途中だけれど…ごめんなさいね。
  ごきげんよう。


  あ、あの!


  はい?


  さっきの話の続きなんだけど!
  今度、会えないかな?


  …。


  ごめんなさい、会えないわ。


  じゃ、じゃあせめて携帯の…


  申し訳無いけれど。


  ……。


  もう良い?蓉子。


  …ええ。


  で、でも!


  え、と、ヨシザキクン、だっけ?


  あ。


  あまりしつこい男は嫌われる、よ。


  …。


  其れと。
  蓉子は私の恋人なの。
  分かるかな?


  …へ?


  聖。


  だって。
  本当の事、でしょう?
  それとも違うと言うの?


  …。


  だから。
  蓉子は君と会わないし、私が会わせない。
  理解した?


  …あ、ああ。


  飲み込むのが早いのは良いね。


  …。


  さて、と。
  蓉子、行こう。
  私、お腹が減った。


  …吉崎君。


  …。


  皆には宜しく伝えておいて。
  同窓会には…行かないと思うから。


  あ、あぁ、分かった。


  蓉子ってば。


  今、行くわ。
  其れじゃ、さようなら。


  あぁ…さようなら、水野。










 ダ イ ニ ン グ 
チ キ ン










  あー、食べた。
  お腹いっぱいだー。
  難を言えばコーヒーがいまいちだったけど。


  珍しいわね。


  ん、何が?


  聖が甘いデザートまで残さず食べるなんて。


  まぁね。
  折角の、しかも予約までしたコース料理だし。
  何より、蓉子さんとの食事だし。


  はいはい。


  本当の事なのに。


  どちらが?


  蓉子さんとのお食事。


  其の私との食事でも。
  普段はあまり食べないわよね。


  ん、気分にもよりけり。


  気分屋。


  はっは。


  で。
  そろそろ出る?


  ん、然うだなー。


  じゃあ…。


  あ、待った。


  何。


  奢るよ。
  たまには。


  …何故?


  や、何故って。
  奢るのに何故もへたくれも無いでしょうよ。


  有難う。
  お気持ちだけ、頂いておくわ。


  良いじゃん、奢られておきなよ。


  いいえ。


  ちゃんと自分で稼いだお金だよ?


  けれど。
  仕送りして貰っているのでしょう?


  うん、まぁ。


  半分、出すわ。


  いつまで経っても。
  優等生だなぁ。


  今更。
  分かりきっている事でしょう。


  全くだ。
  でも、ね。


  聖。


  奢りたいと思ったのは、気分からじゃない。


  じゃあ、何故
(なにゆえ)


  今夜の蓉子はいつもより綺麗だった。


  莫迦でしょう。


  ひどい。
  折角の心からの賛辞を。


  悪かったわね。
  いつもは綺麗じゃ無くて。


  いえいえ、いつだって蓉子さんはお綺麗ですよ。
  私が惚れている、それこそ目に入れたって痛くないと思えるくらいの、恋人ですもの。


  其れは普通。
  自分の子供に対して使う表現じゃないの。


  然うかな。
  然うでもないよ。


  臆面も無く。


  はは。
  じゃ、話も着いたところで出よっか。


  己の分は己で出す、と言う事でね。


  もう。
  可愛くないなぁ。


  これが私の性質なの。
  知らなかった?


  いや、知ってる。
  良く、ね。









  有難う御座いました。



  どうぞ、またのご来店を。



  心より、お待ちしております。









  未だ時間もあるし。
  どうする?他の店でコーヒーでも飲んでいく?


  いや、今日はもう蓉子の部屋に行きたいから良い。


  今日は聖の部屋じゃ無かったの?


  気が変わった。


  この、気分屋。


  蓉子の部屋に行きたい行きたい。


  駄々を捏ねない。


  ね、良いでしょ?
  蓉子のベッドで眠りたい。


  一寸、聖。
  こんなところで…。


  誰も聞いてないよ。
  聞いていたとしても然う言う風には取らない。
  然う、蓉子が考えているようには、ね。


  …もう。


  と言う事で。
  蓉子さんの部屋にレッツらゴー。





  ・





  はい、コーヒー。


  サンキュー。
  …うん、美味しい。


  有難う。
  テレビ、何か面白いのやってるの?


  この子、可愛い。
  リリアンには居ないタイプだ。


  ああ、然う。


  …蓉子ってさ。


  うん?


  小学校は共学、だったんだよね。


  と言うより、公立だったから。
  其の学校の学区内に住む児童なら誰でも通う事が出来た。


  やっぱり。
  男子とか、普通に居たんだよね。


  ええ。


  隣の席が男子だったりしたの?
  それとも男女で分かれてた?


  クラスの男子と女子の人数が等しかったら。
  男子の隣は女子で、女子の隣は男子だったわね。
  もっと言うと机同士をくっ付けて並んでた。


  きっちりと?


  基本的に離しては駄目だと言われたわね。
  担任に。


  机の間に通路は?
  

  とりあえず、二脚で一組と、想像してみて。


  うん。

  
  で、一組と一組の間にはちゃんと通路があるの。


  ふぅん。


  リリアンの初等部は然うじゃなかったの?


  男子は居なかったから。


  然うじゃなくて。

 
  さてね。
  どうだったろう。


  覚えてないの?


  億劫。


  思い出すのが?


  然う。


  と言うより、どうでも良いんでしょう?


  然うとも言う。
  …ねぇ、蓉子。


  居ないわよ。


  未だ何も言ってないよ。


  何となく、ね。


  じゃあ。
  初恋はいつ?


  少なくとも小学生の時じゃ無いわ。


  案外、幼稚舎時代だったりして。


  私が通っていたのは保育園だったけれど。
  違うわ。


  隣の何とか君とか、先生とか。


  残念ながら。


  さっきの彼は?


  さっきの?
  ああ、よ


  名前は出さなくても良いよ。


  …同級生だって言わなかった?


  言ってたね。


  しかも言われなければ思い出せないくらいの。


  でも思い出せた。


  何が言いたいの。


  いんや、別に。
  深い意味は無いけど?


  聖。


  うん?


  同い年の男子なんて。
  子供、もっと俗っぽい言い方をすれば、ガキ、なのよ。


  あはは。
  蓉子の口からそんな言葉が聞けるなんて。一寸、新鮮。
  でも、さ…。


  …。


  …そんな子供、いや、ガキな人を好きになってくれたのは。
  誰…?


  …さて。
  誰でしょうね。


  蓉子。


  …ん。


  今度、アルバム見せて。


  小学校の?


  小学生の蓉子、見てみたい。


  …良いけど。
  大して変わってないわよ。


  其れは私が決める。


  …普段、滅多に見ないから。


  何なら、一緒に探す?


  結構。
  貴女と違ってちゃんと片付けてあるから。


  此の部屋に?


  実家。


  リリアンのはあるのに?


  良いじゃない、別に。


  悪いなんて言ってないじゃない。


  開けばいつでも貴女に会えるからよ。


  へ?


  然う言う事にしておくと良いわ。


  うーん…。


  何よ、不服?


  と言うか。
  今の私を見ていて欲しいから。


  見比べるのも面白いわよ?
  当時の仏頂面と。


  う、わ。
  ひどい、ひどいよ、蓉子さん。


  冗談よ。


  笑えないよ。


  ごめんなさい。
  でも悪意は無いのよ。


  …。


  聖?


  聖さんはご機嫌ななめっぽくなってしまいました。


  ななめっぽくて。


  なので。
  今夜はもう寝ましょう。


  コーヒー、飲み終わってない。


  ……よし、飲んだ。


  私が飲み終わって…て。


  はい、飲んだ。


  貴女が、でしょう。


  さて、洗うのは明日にして。


  一寸。


  大丈夫、水には浸しておくから。
  染みが残らないように。


  …もう。









  …アルバム。


  ん?


  今度にでも、持ってきておくわ…。


  良いよ。


  見たいと言ったのは貴女じゃないの…。


  私が蓉子の実家に行くから。
  いつ行く?


  …。


  蓉子にしてみれば。
  小父さまと小母さまが居ない時の方が良いかな、色々と。


  …両親が揃って居ない夜なんて。
  然う、無いわよ。


  別に。
  私は居ても良いけど。


  ばか。


  うん。
  と言うか夜なんて言ってないんだけどなー、私。


  …。


  あ、可愛い。


  おおばか。


  うん。
  で、いつ都合が良い?


  …どうせ。
  早い方が良いんでしょう…?


  越した事は無いね。


  …じゃあ。
  再来週の日曜。


  来週の、じゃ無くて?


  私にも都合と言うのが…あるの、よ。


  同窓会、とか?


  大学関係の、よ。
  それより、聖…は?


  空けておくよ。
  蓉子と逢えるのならば。


  …週末になると。
  ほぼ毎週、泊まりに来ているくせ…に。


  だって。
  蓉子に逢いたいんだもの。


  …聖。


  んー?


  アルバムを取りに行くだけ、だから。


  と、言いますと?


  実家には泊まらせない、わよ。


  えー。
  久しぶりに、と思ったのになぁ。
  蓉子の実家の部屋です


  絶対に、嫌。


  もう。
  真面目、なんだから。


  聖が不真面目すぎるのよ…。






  ・


  ・






  …ふむ。


  …聖?


  ああ、起きた?


  また、見てるの?


  うん。
  なかなか、興味深くてね。


  …何がよ。


  例えばこの蓉子。
  紅と白の帽子をかぶってる。


  ただの紅白帽じゃないの。


  いや、新鮮。
  リリアンにはこういうの、無かったから。


  ふぅん。


  これは6年生の蓉子なんだよね。


  然うよ。

 
  6年生だと。
  中等部入学時とさして変わらない、か。


  だから。
  大して変わってないって言ったじゃない。


  其れが然うでもない無いんだな。


  たった今。
  変わってないと言ったばかりじゃない。


  だって。
  私が知らない。


  …?
  何を?


  此の頃の蓉子、私は全然知らない。


  …当たり前じゃない、未だ会ってないもの。


  うん、然うだね。


  …私だって知らないわ。
  初等部の聖がどんな子だったか…


  大して変わってないよ。
  中等部の頃、と。


  …。


  それにしても。
  あまり載ってないね、蓉子。


  卒業アルバムなんて。
  そんなものなんじゃないの?


  クラスのと委員会の写真。
  後はイベントの適当なスナップ写真、か。
  修学旅行は日光、だったっけ?


  ええ。


  渋いなぁ。


  授業の延長線上みたいなものだから。


  優等生だなぁ。


  …ねぇ。


  うん?


  いつまで、見てるつもり?


  蓉子が起きるまで、と思ってた。


  起きても。
  見てるじゃない。


  だって。
  可愛いんだもの、小学生の蓉子。


  …で?
  どうして林間学校の時の写真を凝視しているのかしら?
  私は写ってない筈だけど。


  …凝視してるつもりは無かったんだけどなぁ。


  何か気になる事でも?
  好みの子でも居た?


  この写真。
  どうして男子と女子が手を繋いでいるのかな、と思いまして。
  つかさらっと犯罪くさい事言わないでよ。
  流石に子供は対象外だって。


  其れはごめんなさいね。
  リリアンの体育祭でもやらなかった?


  体育祭?


  フォークダンス。


  ああ。


  所謂、キャンプファイヤーを囲んでってやつよ。
  林間学校での恒例行事なんですって。


  蓉子も参加したの?


  強制だったのよ、確か。


  …。


  聖?


  この前のアレとも。
  手を繋いだんだね。


  アレ…て。


  ま、別に良いけど。


  …。


  代表委員会か。
  蓉子らしい。


  …聖。


  しかし。
  もう少し蓉子が載っていればなぁ。


  聖。


  …お、と。
  何?蓉子。


  私を、見て。


  見てるよ。


  然うじゃない。


  じゃあ…誘って


  …。


  …珍しい、なぁ。
  蓉子からキスしてくるなんて。
  しかもそんな格好で。


  …茶化さないで。


  茶化してなんかいないよ。
  純粋に嬉しいだけ。


  …。


  明日、何限からだっけ?


  一限。


  うん、明日は雪かな。
  丁度、今夜はやたらと冷えるし。


  天気なんて、どうでも良いわ。


  ん…。


  …はぁ。


  本当、珍しい。


  …今の。


  …。


  今の私を見て。
  見なさいよ。


  だから。
  見てるよ。

  
  …。


  ね、蓉子さん。
  明日、起きられなくなっても良いの?

  
  …起きられるわよ。


  違う違う。
  露骨な言い方をするのならば、歩けなくなっても良いのかって事。


  …。


  勿論、良いんだよね。
  だって、明日早いから程ほどにしてって言ってた本人が…


  …うるさいわよ。


  …へぇ。


  何だったら。
  私が貴女を歩けなくさせてあげても良いわ。


  …其れは其れは。
  けど、ね。


  ぁ…。


  其れは本意じゃない、ので。


  …。


  …ねぇ?蓉子。


  …壊して。


  …。


  思うまま、に。


  …其の申し出。
  喜んで受けて差し上げましょう。












  …せい。



  ん…?



  私…ここに居るわ…。



  だから?



  其れじゃ…だめ…?



  …。



  私は、あなたの…あ、んッ



  …其れ。
  出来れば、アレの前で言って欲しかったな。



  …怒ってる、の。



  と言うより、面白くなかった。



  …だから。



  私が知らない時間の蓉子。
  其れを当たり前のように知ってるアレ。



  でも…。



  ねぇ、気付いた?



  …?



  アレ、蓉子の事が好きだったんだよ。屹度。



  え…。



  だからこそ、言ったんだ。
  蓉子は私の恋人なんだって。
  嫌でも分からせてやろう、て。



  …。



  蓉子。
  君は私の、私だけの恋人だよ。
  其の事を…



  …あ。











  忘れないでいて。











  ・






  起きなさい、聖。


  …うーん。


  朝よ。


  うん…もう、一寸。


  ご飯は用意してあるから。


  …うん。


  聖。


  …。


  二度寝なんてしたら。
  遅刻、するわよ。


  …途中まで車で行く。


  其れは残念ね。


  …?
  なにがー…?


  車、出せそうに無いわよ。


  …どうして?


  其れは自分の目で確かめてみる事ね。


  …んー。


  よいしょ、と。


  ……。


  言っておくけれど。
  暖房、入れてないから。


  …さ。


  ちなみに。
  今日の最高温度は5度ですって。


  ……さむぅッ。


  おはよう、聖。
  目、覚めた?


  …つか!
  寒い、寒いよ!蓉子!
  私を寒死
(さむし)させる気?!


  あら。
  かえって目が冴えて良いんじゃない?


  其の前に永遠の眠りについちゃうってー!


  と言うか寒死って何よ。


  寒死は寒死だよ。
  あー本気で寒い、寒すぎる。


  聖。


  …あー?


  見て。


  何処、


  外。


  を…。


  真っ白。


  ………これは。
  若しかしない、でも。


  然う、雪。
  もう止んでるけれど。
  予報では言ってなかったのにね。


  おー!雪、雪だーー!!!
  蓉子、雪だるまを作ろう!


  子供。


  ちっちゃいのを二つ作って!
  一つは蓉子で、


  もう一つは聖?


  然う!


  大学が終わってからね。
  勿論、貴女も。


  えー、今作ろうよー。


  其れじゃ私、行くから。
  朝ごはん、冷めないうちに食べてね。

  
  ようこー。


  じゃ、行ってきます。
  戸締り、お願いね。


  ちぇー、つまんないなー。


  …そうそう。


  なになに、やっぱり一緒に作る?


  ちゃんと、起きられたでしょう?
  寧ろ、起きられないのはいつもどおり貴女。


  …ハイ、ソウデスネー。


  ふふ。


  あー、なんか悔しいなー。


  聖。


  んー?


  聖こそ。
  私の恋人、なんだから。


  お…。


  …其れを忘れて。
  私の知らない、他の女
(ひと)のところになんて、行かないでよね。


  …。


  …何よ。


  ん、いや、別に。
  凄く好きだな、と思っただけ。


  ああ、然う。














  思ったんだけれど。
  電車、止まってるんじゃないの?
  この雪じゃ。


  お生憎様。
  遅れながらも動いているそうよ。


  あ、そ。