紅薔薇さま?
……。
…あらら。
……ん。
ま、暑いしね。
…。
……こんな顔、滅多にお目にかかれないかな。
……。
…今日も、暑いねぇ。
元気なのは蝉だけだ。
……。
…夏休みってのは。
何の為にあるんだろうねぇ、紅薔薇さま。
……ティ、ア。
…。
……。
…しかし。
暑いねぇ、毎日。
……。
ハロー。
…白薔薇さま?
他に誰に見える?
……。
お早う?
…!
喉、乾いたでしょや。
麦茶を淹れてあげよう。
…なんで。
麦茶じゃご不満?
…。
喉の渇きは軽い脱水症状なんだってさ。
…なんでここに居るの。
山百合会の人間だから?
でも今日は
ほい、お待たせ。
氷は無いけど、勘弁して欲しいな。
…ありがとう。
今日も暑いねぇ。
…。
家に居た方が涼しいんだけど。
だったら何故。
そういう貴女は何故?
私は…
高校生活最後の夏休み。
仕事ばっかりじゃ、味気無いと思わない?
…。
はぁ、暑い暑い。
…あまり暑い暑い言わないで頂戴。
だって暑いんだもん。
…それで。
私の問いに対する答えは?
なんだっけ?
どうして居るの。
山百合会の
聖。
じゃあ、蓉子の夏服姿を見に。
……。
あんまり見られないじゃない、夏服って。
…それで本当の理由は何。
嘘なんて吐いて無いよ。
そんな事の為に
そんな事の為じゃ、悪いの?
……。
若しも他の用事でここに来たのだとして。
それが一瞬で他のものに変わるなんて、ざらだよ。
…。
真面目な紅薔薇さまに会う為に。
それでも良いじゃない。
…他の用事って。
私も飲もうかな、麦茶。
…。
で?
いつまで居るの?
…いつまでって?
夏休みじゃない、今。
…然うね。
思い出作りなんて、する気無い?
…は?
冗談だよ。
……。
どこ行っても混んでるし。
此処に居るのが一番。
…。
あーあ、暑いなぁ。
暑いのは苦手だよ。
…折角来たのだから。
ん?
手伝って。
えぇ。
一人より、二人。
休みなのに。
来た貴女が悪い。
…。
今、帰ると。
直射日光がきついわよ。
確かに。
さぁ、白薔薇さま。
…やれやれ、仕方無いなぁ。
素直で結構。
どれ?
これなんだけど…。
…。
…何。
いつもと違うから。
何が?
私達以外の人の気配がしない。
…。
こういう雰囲気、好きなのよ。
…然う。
…んー、終わったぁ。
ご苦労さま。
折角の休みに仕事するのって、いつも以上に疲れる。
紅薔薇さまは本当、良くやるもんだ。
ありがとう。
どうしたしまして。
で、帰る?
図書室に寄っていくわ。
借りたい本があるの。
ふぅん。
白薔薇さまは?
折角だからお供しようかな。
しなくて良いわよ。
そう言わず。
涼しくないと思うわよ。
だろうね。
それ、ちゃんとまとめておいてね。
うん。
麦茶、飲む?
貰う。
然う。
じゃあ、待ってて。
ん。
…。
…。
…。
…蓉子、さ。
うん?
予定とか、無いの?
予定?
夏休みの。
どっか行くとか。
受験生なので。
…勉強の予定?
ええ。
流石と言うか。
貴女はどうするの。
私?
進路。
決めてないでしょう、未だ。
さて、どうしようかな。
どうしたら良いと思う?
貴女の進路でしょう?
世話焼きだから。
…そこまではしないわよ。
なんだ、つまらない。
…はい。
ありがと。
…。
……あー、蜩が鳴いてる。
…。
…。
……聖。
んー。
貴女は何かあるの。
何かって?
予定。
別に。
…。
そうだ、花火でもしよっかな。
花火?
夏休みだし。
…見に行くのでは無くて?
人がいっぱいいるところは好きじゃない。
…。
ほら、スーパーで良く売ってるじゃない?
…ああ。
でも一人で?
いや、紅薔薇さまと。
…は?
やらない?
花火。
どうして私と?
ここに居たのが紅薔薇さまだから。
…。
やろうよ。
…ここに居たのが私じゃなかったら。
ここに来た理由、言わなかったっけ?
…。
一人真面目に仕事してるのかなぁと思ったら、本当にしてたから可笑しかった。
…。
どこでやろうか。
まだやるなんて言ってない。
でも満更じゃなさそうな顔をしてる。
何よ、それ。
はは。
…たく。
行く?
ええ。
コップ、貸して。
サンキュ。
…。
…あーあ。
だめかぁ。
聖。
なに?
…うるさいのは駄目よ。
うるさいの?
近所迷惑になるから。
…。
…。
…真面目だなぁ。
ええ、然うよ。
…。
白薔薇さま。
…。
…?
…。
寝ているの?
んん…。
…。
…。
…暑い暑いって言ってたくせに。
…。
ここは…良い風が入ってくるのね。
…ん。
白薔薇さま、帰るわよ。
…。
起きないのなら、
…、り。
…。
…。
……聖。
…ん、あれ。
起きたかしら?
あー…寝ちゃった、か。
ええ。
終わった?
とっくに。
はは、それは失礼。
じゃ、帰ろう。
…。
ん、何?
待ってなくても良かったのに。
どうして?
一緒に帰ろうよ。
…。
さ、紅薔薇さま。
…去年もそこに座っていたわよね。
え?
…。
然うだっけ?
…ええ、然うよ。
んー…。
…。
あのさ。
…。
私が待ってたのは蓉子だよ。
他の誰でも無い。
…何故そんな事、わざわざ言うの。
言っておこうかと思って。
…。
さ、行こう。
…ええ。
…。
…。
それで、考えてくれた?
…何を?
花火。
どこでやろうか。
…。
うちに来る?
白薔薇さまの?
近所に公園、あるから。
公園で花火は禁止の筈よ。
え、駄目なの?
ええ。
ふぅん…。
もっと言うと家の庭でも駄目らしいから。
そう考えると大分、限られてしまっているみたいね。
子供の頃はそんなんじゃ無かったような気がするんだけど。
まぁ、今はそういう世の中なのよ。
一言で言えば。
じゃ、どうしようかな。
そんなにやりたいの?
うん、やりたい。
どうしてまた。
夏と言えば花火ですよ。
…。
うちが駄目なら。
紅薔薇さまの…も、駄目か。
結局。
…。
いっそこの辺じゃなくて、どこかに行こうか。
どこかって?
海とか。
ああ、良いかも。
海って。
花火は夜にするものでしょう?
あまり遅くなるのは
だから、どっかに泊まっちゃおう。
…。
どう?
…あのね。
私は受験生なのよ。
良いじゃん、二日くらい。
無理。
えぇ。
そもそも予約なんてもう、取れないわよ。
駄目かなぁ。
駄目でしょう。
夏休みなんだから。
ちぇ。
…。
どこか無いかなぁ。
…。
んー……。
…若しかしたら、だけど。
…。
…。
…ふむ。
その手があったか。
若しかしたらの、話よ。
あくまでも。
でも良さそうじゃない。
すっごい広そうだしさ
まぁ、広いけど。
あとは本人の許可が得られれば。
本人だけじゃないわよ。
うん?
知っているでしょう?
うーん…いっぱい居るんだっけ?
まぁ、それなりには。
でも大丈夫な気がするんだけど。
楽観的。
はは。
…。
…しかし、暑いなぁ。
太陽、頑張りすぎ。
…今年は猛暑だそうよ。
ああ、いやだいやだ。
…。
初めて、じゃないんでしょ?
何が?
行くの。
…まぁ。
これまでは一人で?
いいえ。
他に誰が?
私のお姉さま。
ああ、なるほど。
かわいがってったけね、確か。
ええ。
…。
…。
西瓜。
…は?
付きものじゃない?
…夏に?
あとは浴衣かなぁ。
着ないわよ。
それじゃまるで着たいって言ってるみたいに聞こえるよ。
言ってないわよ。
似合うよ、紅薔薇さまなら。
…。
とても。
…着ないわよ。
そりゃ残念だ。
…。
けど、やっぱり無しにしよう。
…え?
二人きりじゃないから。
と言うか、なれないと思う。
……何よ、それ。
そのまんまだよ。
…。
やっぱり難しいかなぁ。
…聖。
他にどこか良い場所、ある?
…。
ま、仕方ないか。
…今年は一人で行くつもりなの。
ああ、然う。
行ってらっしゃい。
…。
やりたかったんだけどな。
紅薔薇さまと。
…暇なんでしょ、どうせ。
お。
暇なんでしょ。
まぁねぇ。
じゃあ、来てよ。
行かない。
来なさいよ。
花火、してくれないから。
なんなのよ。
したいのよ、花火。
意味が分からないのよ!
…。
…あ。
紅薔薇さまじゃなくなっちゃったね。
…。
なんて、冗談。
…どうして、来たの。
良いじゃない、来ても。
勝手とでも?
違う?
…。
それに言ったじゃない。
休みだってのに仕事してる紅薔薇さまを見に、て。
…。
そんな顔、しないでよ。
幾らかは捗ったでしょう?
…意味が分からないわ。
良いよ、分からなくても。
分からなくても私は此処に居るし。
紅薔薇さまも居る。
…。
それで、十分だよ。
……。
…。
…。
……来年。
…。
来年の夏、かな。
…鬼が笑うわよ。
笑う角には福来るって言うから問題無し。
…。
バスの時間。
…?
行ったばかり。
…あ。
急いで帰りたかった?
…別に。
なら、良いね。
ゆっくり歩こう。
…。
ところでこの後、暇?
いいえ。
あ、然う。
…。
まぁ、良いや。
…。
……。
前見て歩かないと危ないわよ。
夏の空だなぁって。
夏だもの。
なんで季節によって違うんだろうね。
…。
夏空は、なんかくっきりしてる感じ。
冬は?
うすぼんやり。
…面白い感覚の持ち主ね。
ありがとう。
…どうしたしまして。
…。
…。
……夏は苦手なんだ。
え…。
暑いから。
…。
はは。
…何が可笑しいんだか。
疼いて、堪らなくなる。
……。
夏空。
雲の陰。
夕立。
蝉の声。
雨の匂い。
夏を彩るものなんて全て、無くなってしまえば良い。
……聖。
…。
せ
一寸、詩人だった?
…。
ん?
……。
蓉子。
…もう良い。
帰る。
帰ってるじゃない。
一人で帰るのよ。
途中まで方向一緒じゃない。
関係無い。
関係あるよ。
…!
私が一緒に帰りたい。
聖、いい加減に…
…。
……止めてよ。
何を?
…。
何を止めれば良い?
…聖。
蓉子。
…ッ。
……。
せ…
花火、やっぱりやろう。
……。
線香花火くらいなら、許されると思うんだ。
…。
二人で。
どこかで。
…どこかってどこよ。
それは帰りながら考えよう。
……。
で、来年に。
海で、セットのを。
…。
予定では大学生の夏休み。
私は未定だけど。
…。
約束。
…なんて言っておいて。
うん?
貴女の事だから綺麗に忘れてしまうのよ。
覚えてるよ。
いいえ、忘れるわ。
そうに決まってる。
ひどいなぁ。
本当の事を言っただけだわ。
蓉子が覚えてるよ。
…は?
だから、大丈夫。
…冗談じゃないわ。
冗談じゃないもの。
聖。
蓉子。
いつまでも私が
やっぱり連れて行って。
……は?
行くんでしょう、今年も。
…。
暇だから。
家に居てもやる事、無いんだよね。
…宿題でもなさい。
やっちゃったよ。
…え。
ほっとんど無いじゃない。
三年生になると。
……。
暇潰しにもならない。
……。
変な顔。
…うるさい、ばか。
ねぇ、蓉子。
やっぱりこの後付き合ってよ。
嫌。
コーヒー、奢るからさ。
制服で寄り道なんかしない。
良いじゃない。
私は帰るの。
公園で。
…公園?
然う、公園で。
店には入らない。
…。
蓉子の今日の残りの時間、私にくださいな。
お仕事のお手伝いをしたご褒美に。
白薔薇さま。
なんでしょう、紅薔薇さま。
当たり前の事だから。
でも休みだったし。
来なければ
……。
……はぁ。
良し、決まり。
一寸。
夕立が来る前に。
夕立って。
来るよ。
そんな気がする。
あのね、聖
さぁ、紅薔薇さま。
…っ。
蓉子。
…分かったわよ。
だから触らな
連れて行ってくれるんでしょう?
…は?
祥子んち。
一応、楽しみにしておくね。
……。
面白い顔。
…うるさい。
これぐらいなら、許されないかな。
…何の話?
花火の話。
…未だ?
うん。
……。
呆れ顔。
…来年、やるんじゃなかったの。
来年もやるよ、海で。
はい、コーヒー。
ありがとう。
別に海でなくても良いと思うけど。
じゃあ山?
…どっちでも。
じゃ、来年決めよう。
…。
で、今年はこれ。
これなら良いと思うんだ。
これも花火には変わりないわよ。
そうだけど。
…。
駄目かなぁ。
駄目でしょう。
一本だけ。
あのねぇ。
二人で一本ずつ。
で、勝負するの。
何の勝負よ。
そりゃあどっちが長く保たせるか、じゃない?
…で?
勝ったら何かくれるのかしら。
あげよう。
私はあげないわよ。
えぇ。
貴女は何をくれるの?
キスを貴女に。
要りません。
うわ、冷た。
要らないわよ、そんなもの。
白薔薇さまのキスだよ?
要らない。
白薔薇さまのキスなのになぁ…。
しつこい。
だってさぁ。
そんなにしつこく言うならもう、付き合わないわよ。
……。
何よ。
多分、蓉子ぐらいだよ。
そんな事言えちゃうの。
黄薔薇さまも言えると思うわよ。
あいつは、論外。
私の妹。
山百合会は除外。
…。
軽薄でごめんね。
何も言ってない。
はい、そうでした。
……。
リリアン…じゃ、流石にまずいか。
…まずいどころの騒ぎじゃないわ。
薔薇さま二人が構内で花火なんてしたのがバレたら。
大変な騒ぎになっちゃうかも。
やるなら一人でやりなさい。
一人じゃ意味がない。
…。
ないんだよ、蓉子。
…聖。
だから、付き合って下さい。
…。
私と。
…で。
うん?
結局、どこでするつもり?
…どこで?
花火。
A g a i n , a g a i n .
あ、落ちた。
…。
むぅ、また負けた。
勝った。
あーあ。
今年こそはって思ったのに
…ふふ。
…。
…。
…。
…終わっちゃった。
なんて言うけど、ほぼ最後まで行くんだもんなぁ。
さ、もうお仕舞いにしましょうか。
満足でしょう?
えぇ、満足じゃなーい。
もっと
続けようにもう、無いもの。
むー。
後始末、ちゃんとするのよ。
ごみ、残さないでね。
…。
聖。
…はーい。
…。
……。
…きれい、だったわね。
んお?
花火。
ああ。
ね、今年もやって良かったでしょう?
まぁね。
夏と言えば花火さ。
はいはい。
あ、そこにもあるわ。
へぇい。
ちゃんと水に浸けておかないと。
…。
…。
…あの時は。
…?
結局、負けたんだっけ。
…。
いつのって聞いてくれないのかしら?
聞かなくても、分かるもの。
分かるの?
貴女の言い方で。
そっか。
愛されてるなぁ。
ばか。
早く片付けて戻りましょう。
あーい。
…。
…ね、蓉子。
…なに。
来年も
来年は山?
うん。
はいはい、休みが取れたらね。
取って。
…簡単に言って。
本気、だったのよ。
だから貴女は
あの時。
…。
だったんだけど、ね…。
…あれは貴女が悪いのよ。
花火花火言ってたから、だから。
良い口実だと思ったんだけど。
どんな口実よ。
普通、無理でしょう。
そうかなぁ。
然うよ。
でも私の事、好きだったんでしょう?
…。
ね、然うでしょう?
ええ、然うよ。
お…。
だからこそ、そんな事でキスなんかして欲しくなかった。
特に貴女は誰にでもそう言ってたから。
あ、そこ?
違うの?
特別じゃなきゃ、嫌?
…。
乙女だね、紅薔薇さまは。
白薔薇さまこそ。
私は
私の事、好きだったんでしょう?
…。
…。
…蓉子、さ。
…何よ。
そういう事は、相手の目を見て言わないと。
…うるさい。
あはは。
……。
好き、と言うか。
分かりかねてた、が正しいかな。
…。
栞の時とは全然、違ったからね。
……。
あの時学校に行ったのだって。
…分かっていたわ。
…。
何となく、だけれど。
…だから、蓉子には敵わない。
止めてよ。
本当さ。
私は屹度、蓉子にはずっと勝てない。
勝ち負けじゃ…。
……。
…聖。
夏はまた来た。
あの年と同じように。
これからも、ずっと。
…。
然うやって、埋もれていく。
痕だけ残して。
……。
蓉子、そこ。
…え。
ビニルごみ、飛んでる。
え、どこ…ん。
……。
……。
……勝った。
…嘘吐き。
勝負には嘘だってありさ。
…それを卑怯と言うのよ。
負け犬の遠吠え。
…。
さて。
片付けも終わった事だし、戻ろうか。
…ずるい。
ありがとう。
……。
夜の海は、静かだね。
…ええ。
もう少し、此処に居る?
いいえ、戻りましょう。
怖い?
…。
蓉子さんってば、怖がりなんだから。
…あのね、せ
…。
…聖。
……吸い込まれそう、だから。
……。
やっぱり長居は止めよう、うん。
…ええ。
戻ったら。
シャワー、浴びて。
…。
しようね。
…ッ!
あ、むせた。
あ、貴女ね…!
だって、こいびと、だし。
折角のお泊りだし、こんな絶好の機会、無いし。
だ、だからって
好き。
…。
今はちゃんと、分かってるから。
……。
…明るくなくて残念だな。
は…?
真っ赤な顔、見られない。
……。
ははは。
…しない。
え?
しないわよ、今夜は。
ううん、するよ。
しない。
する。
しないったら、しない。
するったら、する。
だめなものは、だめ。
…。
…。
……まぁ、その時になれば。
何?
いや、別に。
…絶対、駄目なんだから。
はいはい。
…。
…。
…。
…あの公園で。
…。
いつかまた、やろうか。
線香花火。
…。
いつか。
……忘れなければ、ね。
大丈夫、蓉子が覚えてる。
またそんな事を言って。
今回だって
覚えてたよ。
…。
蓉子がちゃんと覚えていてくれたのは嬉しかった。
貴女ねぇ。
また来年。
て、話を
蓉子と花火をしよう。
…。
その時は勝つんだ。
…。
そしてまた、キスをしよう。
…勝っても負けても。
然う、勝っても負けても。
…。
…。
……。
嘘じゃないよ。
…そんなに
あの時、言った事。
……。
紅薔薇さまが居て、良かった。
…。
良かった。
……せ
だから、しよう?
………。
ね、蓉
ばか聖。
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