にゃ、にゃ。


   蓮君、蓮君。


   にゃー♪


   はは。


   聖。


   おー?


   楽しい?


   うん、楽しい。


   それは良かった。
   でも落とさないでね。


   だいじょぶだいじょぶ。
   たとえ落としたとしても、これなら私のお腹がクッションになるから。


   あのねぇ、そういう問題じゃないのよ。


   まぁまぁ、かたい事は言いっこなし。


   頭でも打ったら大変だから言ってるのよ。
   この間だって…


   あん時は吃驚した。


   私だって吃驚したわよ。


   蓮君、泣かないんだもんなぁ。


   問題はそこじゃないから。


   ん?


   あの時、下に座布団が無かったら大変な事になっていたかも知れない。
   その事、ちゃんと分かってる?


   はい、分かってまっす。


   本当に分かってるの?


   うん、分かってる。
   だから今度は私がクッションになるのさ。


   …軽いのよ、ノリが。


   私だって可愛い蓮君が痛い思いするの、やだもの。


   そうよ。
   だから本当に気をつけてよね。


   はーい。
   それ蓮くーん、もういっちょー。


   にゃーーぁ。


   …もぅ。


   あー。


   ほら蓉子、葵が抱っこだって。


   …抱きぐせが


   でも触れ合いは大事。


   …。


   蓉子は真面目過ぎるんだって。
   それに今のうちだけだよ、抱っこ出来んの。


   …いい歳した今でも抱っこをねだる“子”も居るけれどね。


   はは。


   あー、あー。


   ほらほら蓉子。


   …分かってるわよ。
   よいしょ…と。


   あーー♪


   おお、喜んでる喜んでる。


   私だって嫌じゃないのよ。


   分かってるって。


   にゃー。


   あー。


   はは、今日もしあわせだー。


   …。


   ね、よーこ。
   そうでしょ?


   いつも言ってる。


   だっていつも言えるんだもん。


   …。


   ね?


   …大変な事もあるけど。


   それすら、しあわせのひとつだもんねー。


   …。


   にゃー♪


   あー♪。


   ほら、ちび達もしあわせだって。


   …。


   ね、よーこ。


   …はいはい、そうね。








   にゃーー。


   …あー。


   にゃーーぁ。


   腕がちみっと疲れてきたにゃー。


   …にゃ?


   ちょっくら、ひとやすみ。


   にゃ…。


   しっかし蓮君、少しずつ重たくなってくるなぁ。


   そりゃあね、小さいままじゃないわよ。
   葵だって。


   うん、そだね。


   まぁ、同じ頃の子に比べると小さいのだけれど。


   少しばかりちっさくたって、元気なら良いじゃんね?


   …ええ、そうね。


   にゃー、にゃぁ。


   お。


   にゃーー。


   わ、ぷ…。


   …。


   蓮君、手が口の中に入る…て、そこは鼻!


   にゃー。


   ふがー…。


   …ふふ。


   んー?


   アメリカ人二世。


   …。


   江利子が言ってたなぁ、と思って。


   でこちんはロクな事を言わない。


   でも本当に、聖によく似てるわ。


   そりゃ私の子だもん。


   うん。


   葵も蓉子にそっくりだよ。


   だって私の子だもの。


   そりゃそーだ。


   ふふ。


   ねぇ、蓮君。
   君は私達の子なんだよー。


   にゃ?


   葵もー。


   …。


   おろ?


   …葵、少し眠たいみたい。


   あらま。


   にゃ、にゃ。


   比べて、蓮君は元気だなぁ。


   たっぷり遊んであげて?


   はーい。


   但し、危ない事は絶対に駄目だから。


   分かってるってー。


   絶対よ。


   うん、絶対、絶対。
   それ、蓮君。


   にゃーーー。


   …聖も案外、こうだったのかしら。


   何か言ったー?


   いいえ。


   そー?


   蓮、宜しくね。


   ん、どっか行くの?


   葵をお布団の上に。
   それから少し、


   少し?


   新聞を読もうかな。


   …一緒に遊べば良いじゃない。


   貴女はもう、読んだから良いかも知れないけれど?


   ……。


   じゃあ、宜しく。


   …はーーい。








   …さて、と。


   …。


   静かになったわね。


   …。


   聖、蓮も寝た?


   …。


   …聖?


   ……う、うーん。


   …掛けるもの、持ってこないと。


   あぁー。


   …?


   あぁーん。


   葵?


   う、う…。


   どうしたの?
   起きちゃったの?


   うー、あうー。


   よしよし…。


   うーー。


   おしめ……じゃないわね。
   お腹空いたのかしら。


   あーー。


   ん、どうしたの?


   にゃ…。


   ……うぅ。


   あーーあーーー。


   …もしかして。


   うー。


   一緒に居たいの?


   うー、うーー。


   ……でも床の上に寝かせるわけにはいかないし。


   あー、あーー。


   うーん…。


   あー……う、


   …隣にお布団敷いて


   う…あぁーーん!


   …!


   あー、あーー!


   よしよし、葵。
   分かった、分かったから…ね?


   うぅー。


   …聖。


   …。


   聖。


   ……う。


   …。


   よー…こ……へへ。


   …仕方ない。


   …。


   蓮は聖のお腹にのっているからとりあえず、良いとして。
   葵は……よいしょ、と。


   ……んん。


   ん、これで良し。
   聖、あなたの座布団を少し貸してあげてね。
   まぁ、貴女の事だから断らなくても良いと思うけど。


   おー…。


   …ふふ。


   うー。


   はいはい。


   …あー。


   これで二人と一緒。
   良かったわね、葵。


   …。


   …あらあら。


   …。


   …。


   …。


   ……さて。
   何か掛けるものを持ってきて、と。
   私は三人の寝顔を見ながらティータイムにでもしようかしらね。








   ・








   『あぁーー』


   …。


   『あぁぁーー』


   …。


   起きた?


   …うん、起きた。


   あぁー。


   あぁー。


   まぁ、起きるわね。


   …直ぐ傍でステレオは厳しいものがあります。


   だって仕方ないじゃない。
   葵がどうしても行くって頑張るだもの。


   まぁ、それは良いんだけど。
   あと、体が痛い。


   それは床で寝ていたから。


   あぁーん。


   …よしよし、葵。


   蓮、良い子ね。


   にゃぁー。


   お腹、空いたのかな。


   そうだと思う。
   そろそろ時間だし。


   …。


   聖?


   …あげるの?


   そりゃあ、ね。


   …。


   微妙な顔。
   クセになってるわよ。


   …無意識なんです。


   仕方ない人ね。
   いい加減、慣れたらどう?


   そーだけどさぁ。


   あげないと張っちゃって痛いのよ?


   それも分かってるけどさぁ。


   大体、未だ早いでしょう?
   首が据わったとは言え。


   そーなんだけどさぁ。


   じゃあ我慢して。
   大人なんだから。


   むー。


   蓮、葵。
   仕方の無い聖は放っておいて、今、あげるからね。


   よーこー。


   貴女だけのものじゃないのよ。


   …。


   何よ。


   蓉子がそんな事言うなんて。


   そんな顔、してるからよ。
   貴女が。


   だってー。


   はいはい。
   本当に仕方の無い子ね。


   子ども扱いー。


   あら、違った?


   …むぅぅ。


   あー!


   あー!


   …うぅぅ。
   双子ステレオ…。


   ほら、聖。
   蓮から先に。


   はぁい…。


   …さぁ、蓮。


   く…。


   …。


   …う、く。


   …。


   うく…。


   あー。


   もう少し待っていてね、葵。


   …。


   …く。


   …。


   ……聖。


   …何ですか。


   じっと見るの、止めてくれないかしら。


   蓉子さんこそ、別に隠す事ないじゃないですか。


   貴女がじっと見るからよ。


   別に良いじゃない。
   結婚してるんだし。


   見ないで。


   見たい。


   面白く無いのでしょう?


   …面白く無いよ。


   だったら見ないで。


   やだ。


   …聖。


   おいしそーに飲みやがってー。


   本当に怒るわよ。


   …だって。


   聖。


   ……ごめんなさい。


   不貞腐れた声。


   …蓉子のは私のだ。


   ……あのねぇ。


   最近は全然、だしさー。


   …。


   …ぷは。


   …蓮?
   もう良いの?


   ……けぷ。


   良いみたい。


   蓮君、さっさとおいで。
   さぁ、さぁ。


   …もう。


   あー、満足そーな顔してるよー。
   ご満悦だよー。


   …聖、葵を。


   …。


   聖。


   …はーい。


   ……全く。








   ・








   蓉子さん。


   …。


   お話が、あります。


   …。


   どうしても、なんです。


   …大体の予想はつくのだけれど。
   何。


   したいです。


   …。


   ちび達が生まれて早半年弱。


   …五ヶ月半、だけど。


   その間、一回はしました。


   …あの時は多少、乱暴だったわね。


   それについては本当にごめんなさい。
   でもってそのせいか、途中でお仕舞いでした。


   痛いのよ。


   はい。


   貴女には分からないだろうけど。


   そう言われると返す言葉がございません。


   …でも。
   したいのね?


   蓉子さんから許可を頂ければ直ぐにでも。


   …。


   きついです。


   …。


   とてもとても、きついんです。


   …。


   蓉子に触りたい…触りたくて触りたくて、たまらないんです。


   …聖。


   蓉子…。


   とりあえず、正座を崩して。


   じゃあ…。


   話は最後まで聞いて。


   …はい。


   正直な事を言うわね。


   …。


   そう言う気、湧かないのよ。


   …全く、ですか。


   に、近いわね。


   …。


   けれど。


   …はい。


   貴女の気持ちは分かるつもりよ。


   …。


   正座を崩して?
   あと、そんなに畏まらないで。


   ……うん。


   聖。


   ん…。


   …ごめんなさいね。


   …。


   嫌じゃないのよ。
   ただ…。


   …なに。


   痛みが…ね。


   …。


   本当に痛かったから。


   うん…。


   …一ヶ月検診の時、お医者様から大丈夫だとは言われたけれど。
   かと言って、すんなりとはいかないものなのね。


   ……。


   聖。


   …やっぱりだめですか。


   そんな顔、しないで…。


   …。


   聖…。


   …蓉子が辛いのなら、我慢する。


   …。


   我慢しないと、だめなんだ…。


   …聖。


   ……ごめん。


   …。


   もう、寝よう。
   ちび達、今夜も夜泣きするかも…いや、するし。


   …ええ。


   じゃあ…おやすみ。


   …。


   …あ。


   ん…?


   おやすみのちゅー、忘れてた。


   ああ。


   私としたことがー。


   本当ね。


   んじゃ、蓉子…。


   ん…。


   …蓉子も。


   ……。


   …蓉子?


   …ねぇ、聖。


   うん…?


   …。


   どうしたの、蓉子?


   ……手、を。


   手……あ。


   ……。


   よ、蓉子…?


   ……聖。


   け、けど…。


   ……、して。


   え、なに…。


   …やさしく、して。


   ……。


   あまり強くしないで…そうしたら。


   ……よーこ。


   …。


   …いいの?


   …ん。


   …。


   …。


   ……わかった。


   …せい。


   つよく、しない。


   …。


   絶対、しないから…。


   ……ん。








   …。


   …。


   ……蓉子。


   …。


   その…。


   …。


   いけなかった…よね?


   …。


   ……ごめん。


   …。


   ごめん、蓉子。


   …せい。


   ごめん…ごめん。


   …きもち、よかった?


   ……。


   あなたがきもちよかったのなら


   蓉子…っ


   …。


   …ごめん、ごめんね。


   どうしてそんなにあやまるの…?


   だって…。


   …。


   蓉子が、蓉子も気持ち良くなければ、意味なんて、無いのに…。


   …。


   …結局、押し付けただけだった。
   やっぱり私は自分のコトばかりだった…。


   せい…聖。


   ……ごめん、ごめんなさい。


   ……ねぇ、聖。


   …。


   確かに…だめ、だったけれど。


   …。


   …でも、良くなかったわけでは無いのよ。


   けど、


   ちゃんと、気持ち良かったの…。


   …無理しなくて良いよ。


   …。


   …。


   …貴女の肌が、心地良かったの。


   ……。


   何より、貴女はやさしかった…。


   そんな事…ない。


   …どうして?


   …やさしく、出来なかった。


   …。


   気ばっかり焦って…。


   聖。


   ……約束、したのに。


   ねぇ、聖。


   …。


   痛く、なかったのよ。


   ……。


   本当はね、怖かったの。


   …。


   前みたいに、痛かったら……て。


   …知ってたよ。


   …。


   蓉子、少し震えてたから……なのに。


   けれど、痛くなかった。
   痛くなかったのよ、聖。


   ……ようこ。


   だから…そんなに自分を悪く言わないで。


   …


   ね、聖。
   セックス、もう好きじゃない?


   ……そんなわけ、ない。


   じゃあ…怖い?


   …。


   若しも少しでもそう思ってしまったのなら。
   それは私の


   怖くない。
   怖いはず、無い。


   …。


   好き、好きなんだ。
   蓉子とするの、が…。


   ……私も、好きよ。
   だって。


   …。


   聖をとても近くに感じられるから。


   ……。


   …でも。


   …。


   今は…ちゃんと出来ない。
   貴女を悦ばせる事が、出来ない…。


   …。


   貴女を愛したいのに…かえって、貴女を傷付けてしまう。


   …。


   けれど、これだけは分かって。
   貴女に触れられるのが嫌なわけでは無いの。
   決して。


   ……うん。


   …もう少し、時間を。
   時間をかければ…。


   ……。


   ……そう、ゆっくりしていけば。


   ……それって。


   …ごめんなさい、聖。


   …。


   貴女には我慢させてばかりで…。
   貴女はとても優しいのに、私は…。


   蓉子。


   …。


   少しずつ…。


   …。


   少しずつ、なら…。


   ……うん。


   ずっと触れないのは…触れる事が出来ないのは、苦しいから…だから。


   うん…。


   ……許して。


   そんなに自分を責めないで。


   ……。


   ね…?


   ……ん。


   ね、聖。
   きて。


   え、でも…。


   抱っこ、してあげる。


   ……。


   だから…きて?


   ……う、ん。


   …いいこ、いいこ。


   …。


   どうか。
   夜泣き、しないように。


   ……赤ちゃん、みたい。


   私にとって。
   貴女はとても愛しい人だから…。


   …。


   いいこ、いいこ…。







   『ああーー』







   …あ。


   …。


   …起きた。


   えぇ…行かないと。


   …。


   …聖?


   行こう、蓉子。


   …お願いね。


   ……あのさ、蓉子。


   …ん?


   また…して欲しい、な。


   …。


   その…だっこ。


   ……うん。








   ・








   …。


   おはよう。


   …はよう。


   良く眠れた?


   …ちと寝足りない、かな。


   …そう。


   蓉子は?


   私も少し…ね。


   …。


   …ん、なぁに?


   いや…。


   寝惚けてる?


   …。


   顔、洗ってきたら?


   …よーこ。


   うん?


   躰、大丈夫?


   …。


   …痛くない?


   …聖。


   ……。


   大丈夫よ。


   …本当?


   ええ。
   言ったでしょう?


   …聞いたけど。


   私の事、信用出来ない?


   ち、ちが…。


   本当に?


   うん…。


   なら、良いわ。
   さ、顔を洗ってきなさいな。
   そしたらご飯にしましょう?


   …うん。


   もう、元気が無いわね。
   そんな顔をしていたら子供達が不安がってしまうわよ?


   うん、分かった。
   さて、今日もちび達と沢山遊ぶぞー。


   そう、その意気。
   でも仕事もしてね?
   聖には頑張って貰わないといけないんだから。


   …おー。


   ふふ。


   じゃ、顔洗ってくる。


   はい、行ってらっしゃい。


   …あ、そういえばさー。


   ん?


   昨日はちび達、あまり泣かなかったね。


   そうね。


   …分かってるなぁ。


   ?
   何が?


   私と蓉子が仲良くしてるの、邪魔しちゃいけない、て。


   ……。


   だったら今夜も。
   少しずつ慣らしていくと言う意味で


   こら、調子に乗らないの。


   はぁーい。


   さ、早く行ってらっしゃい。










   ・


   ・


   ・










   蓉子。


   …。


   よーうこ。


   …。


   よーこってば。


   うん?
   呼んだ?


   もう、呼びまくりですよ。


   ごめんなさい。
   なに?


   ご飯、何が食べたい?


   ご飯…。


   もう、お昼です。


   ああ。


   さっぱりあっさり?


   そうね、こってりは遠慮願いたいわ。


   りょーかい、と。


   ねぇ、聖。


   んーー?


   …。


   なにー?


   んーん。


   …うん?


   呼んでみただけ。


   そ?


   うん。


   そっか。


   うん、そうなの。


   …と。
   それで納得する聖さんじゃあーりませんよ。


   ふふふ。


   と言うわけで何を企んでいるのかな?
   蓉子さんは。


   なぁんにも。


   いやいや、その笑顔は何か企んでる証。


   まぁ、失礼ね。


   素直に吐いてしまいなさい。
   さぁ、さぁ。


   どうしようかしら。


   ほら、やっぱり何か思ってたー。


   一寸ね、思い出していただけなんだけどね。


   思い出す?


   ええ。


   そーいや、ぼんやりしてたね。


   そうなの。


   で、何を思い出してたのかな?


   さぁ、なんでしょう?


   顔、笑ってたから。
   良い事、かな。


   そうね…蓮と葵が未だ、言葉も話せなかった頃。


   んー…?


   かわいかったわよね。


   うん、かわいかった。


   でも今もかわいいわ。


   蓮は生意気になったけど。


   聖の子だもの。


   えー、私はもうちみっと…


   ん?


   …いや、まぁ、どっちかと言うと年がら年中不貞腐れ面な子供でしたけども。


   いつも不機嫌で?


   …ああ、今思い出しても恥ずかしい。


   蓮も。
   そう思うようになるかしら。


   知んないよ、そんなのー。


   聖。


   …なにー。


   我慢。


   …がまん?


   いっぱい、したわよね。


   んー………。


   分からないのなら、良いの。


   ……。


   さて。
   私も手伝うわ。
   少し、動かないと。


   よーこ。


   手、洗わないとね。


   蓉子。


   なに?


   だから、いっぱいしたよ。


   …。


   二人が、私達を“呼んだ”頃から。


   ……。


   あの時は…嬉しかった、なぁ。


   …うん。


   毎日、求めたっけね。


   そっち?


   いや?
   勿論どちらも、さ。


   …流石に毎日はしなかったわね。


   家族計画もあったしね。


   たまに壊すようなコト、したけど。


   はは、面目ない。


   全くね。


   ね、蓉子。


   なぁに。


   家族計画、崩れた?


   …。


   今回。


   …そうねぇ。
   どうかしらね。


   計画外?


   貴女はどう思う?


   私は計画通り。


   …。


   蓉子は?


   貴女が計画通りだと言うのなら、良いんじゃないかしら。


   お。


   なんて。
   聖のばーか。


   え。


   時間が経っちゃったから。
   大変なの。


   あ、あー、そうだね。
   と言うかいきなりでしたね。


   ええ。


   …そんな反則的な笑顔で。


   だから。
   ちゃんと、傍に居てよね。


   …そりゃ、勿論。


   子供達は


   勿論、連れてくよ。


   でも学校に行ってる時間は?


   早退。


   …。


   滅多に無い機会ですもの。


   …まぁ、それはそうだけど。


   それは兎も角として。
   蓉子さん。


   なにかしら?


   そろそろご飯を作りましょうか。
   お腹、空いてきちゃった。


   ん、そうね。
   …そうそう、聖。


   ん?


   もう、じぃっと見ないわよね?


   …え、と。


   “ここ”。


   ……若気の至りってコトにしてくれない?


   若気の至り、ねぇ。


   さ、ごはんごはん…。


   …ふふ。















  ふ よ う の “ こ ど も ” た ち