−What is your favorite food?(聖蓉)
そりゃ、勿論。
よ
其れ以上言ったら。
パッチギ、かますわよ?
きゃー、蓉子さんったら乱暴。
で、何が好きなの。
いや、てかさ?
何か取調べを受けてるような感じなんだけど。
もっと穏便にいかない?
あーはいはい、然うね。
で、何なの。
んー然うだなー。
そういや、マスタードタラモサンドだったわね。
うん、アレは好きだったなぁ…て。
ちょいと蓉子さんや。
何。
何って。
其の、もう話はお仕舞いって態度は何かしら。
あら、お仕舞いでしょう。
分かったんだから。
あーいやいや、待った。
少しは考えさせて。
じゃあ少しだけね。
……で?
早。
言っておくけれど常識の範囲でお願いね。
分かってますよ。
と言うか握り拳は速やかに解こう。
で、何が好きなの。
然うだなー。
蓉子の
……。
あ、や、続き、続きがちゃんとあるから。
振り被んないで。
…私、の。
何。
手料理。
……。
蓉子ってさ。
何気に料理、上手だよね。
…何か引っ掛かるような言い方ね。
いや、流石と言うべきかな。
特に和食なんて本当に美味しくてさ。
…。
この間の筑前煮は素晴らしかった。
味の加減が絶妙。
…其れは有難う。
それから子持ち鰈の煮付けも絶品。
……。
カレーも美味しいし。
…和食?
同じルーの素を使ってる筈なのに、蓉子が作ると何故か凄く美味しいんだよね。
不思議。
……。
何て言うかなぁ、アレがお母さんの味って言うのかなー。
…お母さんって。
と言っても、良くは分からないんだけどね。
あの人は蓉子が作ってくれるようなのはあまり、と言うかほとんど作れない人だから。
……。
結論。
聖さんは蓉子の手料理が好き。
以上!
…然う。
と、言う事で。
今夜は蓉子の料理が食べたいな?
…良いわよ。
やたー。
で、食事が終わったら…ね、ね?
ばか。
調子に乗らない。
−FC版サンサラを中古で買ったんですよ。(聖と蓉子)
だから何、て感じなんだけど。
私達には全く関係無いわね。
全くだ。
そんな時間があるのなら私はもっと蓉子といちゃこらしたい。
……。
あ、や、蓉子さん、とりあえず抑えて。
願望を言っただけだから、ね?
…え、と。
サンサーラ・ナーガは竜を育てるゲームで、1990年にファミコン用ソフトとして発売されました。
て、いきなり解説?
お話は主人公が村の宝である竜の卵を盗んで村から抜け出すところから始まります。
蓉子ー、すっごい棒読みなんだけどー。
が、盗んだ卵は実は竜の、では無く、ダチョウの卵だったのです。
と言うか、どうしてそこでダチョウ?
どんな世界だ。
とりあえず、村に帰っても袋叩きにされるだけなので、
本当にされるんだよねー。
村の人にうっかりでも話しかけるとボッコボコにされた挙句、パンツ一丁で村の外に放り投げられる。
仮令、主人公が女の子だとしても。
主人公はダチョウを追いかける事にします。
てか、追いかけるものなのかなー。
話の都合です。
で、ダチョウを追いかけた先に主人公は一軒の古びた家を見つけて、
何と言うか、お約束展開?
その家の主に竜の卵が欲しければある物を「竜の産卵所」と呼ばれる所から持ってこい、と言われます。
其のあるモノが凄いよね。
一番最初の重要アイテムがそんなんで良いのかと思うほど。
お灸にすると良いらしいわよ。
でも私なら遠慮するけどね。
同意見だわ。
で、主人公が目出度くあるモノを持ち帰ると?
ちゃんと竜の卵が貰える、と。
わー、ぱちぱちぱちぱちー。
何、其の効果音。
拍手音。
盛り上がるかな、と思って。
…で。
卵を貰った主人公は家の主に川に沿って北に向かえ、と言われます。
そしてある人物に会え、と。
困った時のはらたま登場、てねー。
歩いて戦って、更に歩いて戦って、そんな事をしているうちに卵が孵ります。
ここから主人公の竜使いとしての道が始まります。
可愛い竜の赤ちゃんに名前をつけてあげようねー。
ちなみに名前は平仮名しか入らない。
しかも小さい「あいうえお」が無い。
まさに昔の古き良きゲーム。
以上。
え、終わり?
先については?
…はらたまの店員に都に行くのを勧められます。
とりあえず、此処まで。
要は始まったばかり、て事?
然う。
て事は続きも私達でやるつもり?
さぁ、どうかしらね。
出来ればやめて欲しいわね。
時間が勿体無いから。
だよねー。
そんな時間があるのなら私は蓉子と熱い夜を…
…然う言えば。
このゲーム、「たたかう」と言うフィールドコマンドがあるのよね。
ひぃ。
−サンサラ途中経過発表。(やっぱり聖と蓉子)
生まれた仔竜に餌を食わせるが為、えすかるごん狩り真っ最中!
以上!
思い切り端折ったわね。
だって面倒じゃん。
然うだけど、一応と言う言葉があるでしょう?
えー、面倒だよー。
簡単に。
生まれた仔竜をはわぷーる商業区にある託児所に預けて、育児を開始。
初めはみじんこ、次におおたまじゃくし、こつぎょと与えていきます。
途中、面倒を見てくれている人に情報を貰って竜使いのヘルメットを得る為、王宮へ。
が、竜が居るとは言え、身分も何も証明するものが無い
上にえっらく貧乏。
なので兵士に入れてもらえなーい。
さて、困ったね。
そこで主人公は町の人から聞いた情報を元に井戸を通って王宮へ行き、
と言うか完全に忍び込んでるよねー。
井戸から泥棒が現れて困っていると言う情報を得ます。
ついでに窃盗。
やっぱ装備が整ってないと、ね。
村を出た時なんかは丸腰で、いっちばん弱いみじんことすら、まともに戦えなかった。
おかげで何度、やられた事か。
と、言うわけで泥棒を退治。
まんまとヘルメットを貰うことに成功します。
なんか寧ろ悪い人みたいだね、主人公。
仕様です。
ヘルメットを被って託児所に戻ると今度は竜使いには笛が無いと、と言われ、
伝説の竜使いが居るかもと言うみーなの村へ、と。
其の途中、雨の草原で同じ志を持つアムリタに…
ねぇ、蓉子。
何。
もう、良いじゃん。
飽きた。
気持ちは分かるけれど、もう少しだから。
てかさ、話の筋をタラタラと言ってるだけじゃん。
其れは…然うだけど。
だからさ?
仔竜の為に絶賛えすかるごん狩中!で良いんだよ。
進行状況なんだからさ。
だけれど其れでは分からないじゃない。
蓉子は真面目なんだよ。
こーゆうのは適当で良いんだって。
でも
あー分かった分かった。
伝説の竜使いであるアル・シンハから笛もちゃんと貰えました。
で、託児所に戻って再び仔竜の餌集めを始めた。
次に必要な餌ってのがさっきから言ってるえすかるごん。
はい、以上。
一寸、笛を貰うには
はいはい、ぎょりゅうを倒すのね。
で、めでたく倒したと言う事で。
もう。
良いじゃん。
要は今は餌集め中ってコトが分かれば良いんだから。
聖はいい加減なのよ。
はいはい。
て、何この手。
一仕事終えたから。
だから、何なのよ。
次は二人だけの仕事をしよう。
と言うわけで、いただきまっす。
ちょ
−S t a n d b y ...(聖蓉体育祭三部作)
…あー。
聖?
あー?
そんなところで、何をしているの。
貴女、そろそろ出番でしょう?
かったるいからサボろうかな。
…。
と言ったら屹度、蓉子は怒ると思うので。
怒らせたい?
いいえ。
仕方ない、動くかな。
仕方ない、て。
だってかったるいんだもん。
あー、走りたくない。
元を正せば種目決めの時に居眠りしていた貴女が悪いのでしょう。
自業自得。
冷たいなぁ、蓉子。
本当の事でしょう。
さぁ、しゃんとして。
へぇへぇ。
大体、貴女はちゃんとしたら足は速いのだから、
めんどい。
…あのねぇ。
高等部最後の体育祭ぐらいちゃんとしなさいよ。
どうでも良いよ。
疲れる。
…。
あ、でも。
蓉子が約束してくれるなら、頑張ろうかな。
…何を。
キス、して。
は?
キス。
魚の、じゃないよ。
分かってるわよ。
と言うか、どうして私が貴女にキスをしてあげないといけないのよ。
だって。
こんなところまで、わざわざ、呼びに来てくれるくらい私の事が好きなんでしょ。
…は、何を言っているの。
一番になったらで良いから。
だから、
何なら、頑張れの意を込めて今してくれても良いよ。
意味が分からないわよ。
蓉子はどっちが良い?
聖。
うん、やっぱり後の方が良いかな。
ご褒美みたいな感じで。
人の話を、
蓉子。
な、何よ。
約束。
嫌よ、そんな約束。
私には利が無いじゃないの。
利?
然うよ。
利、ねぇ。
な、何よ。
利ならあるよ。
何処に。
キス、してあげる。
…は?
勿論、初めは蓉子から。
で、後から有難うの意を込めて私から。
ほら、あるでしょう?
な、無いわよ。
然うかな。
ほ、ほら、早くしないと。
アナウンスかかってるわよ。
へいへい。
んじゃ、行ってくるね。
行ってらっしゃい。
頑張るから。
約束、守って。
初めからしてないわよ、ばか。
−R e a d y g o !
椿組、赤い御旗の元に。
紅薔薇さまだけに、そんな言葉も似合うかも。
こちらを睨んでるであろう彼女を、遠目に眺める。
相も変わらず真面目くさった顔で、色の違う私をわざわざ呼びに来た、彼女。
たかが学校の体育祭。
そんなに真面目にやらんでも良いと思うのだけど、彼女曰く、高等部最後のらしいから。
ならばと、一寸した悪戯を仕掛けてみたら、結構動揺してくれたようで面白かった。
こうなったら本気で一番を狙って、その時を楽しむのもありかも知れない。
最後なのだからと言えば、それくらい、許されるだろう。
いや、許す許さないも、約束を違えるのは嫌いな彼女の事だ。
眉間に皺を寄せながらも、強く言えば、叶えてくれるかも知れない。
其の約束が例え、一方的に押し付けたものであっても。
聖さん聖さん。
ん。
次、よ。
あ?
ああ、本当だ。
戦いを前にして。
どこを見ていたの?
一寸、ね。
何なに?
大した事じゃない。
ふぅん。
あ、そろそろみたいよ。
ふむ。
じゃ、少しだけ頑張ってみようかな。
藤組、其の名が示すとおり藤色の鉢巻を額に締め直して。
かったるい、としつこくぼやきながらも、列へと向かう背中を見送った。
並んでる時も案の定、どうでも良さそうにぼさっとしている感じが遠目からも窺える。
大体、彼女は運動神経が抜群に良いのだ。
若しかしたら、山百合会で唯一運動部に所属している令と同等なぐらいに。
勿論、私なんかではその足の速さに敵わない。その姿の美しさすらも。
中等部の頃、初めての体育で私はその姿に見惚れた。
一瞬、呼吸をするのすらも、忘れて。
そして高等部、最後の体育祭。然う、最後だから。
私は彼女の走る姿を、しなやかな足で駆ける其の姿を、見ておきたかった。
ずっと、高等部を卒業して歩む道が分かれても、ずっとずっと覚えておく為に。
…なのに。
蓉子さん。
え。
どうしたの?
珍しくぼうっとしていたようだけれど。
あ、ああ、一寸ね。
一寸、か。
蓉子さんでもそんな事を言う事があるのね。
…。
何か、気になるものでもあった?
別に大したものじゃないわ。
ふぅん。
あ、次は白薔薇さま、聖さんの番みたいよ。
紅薔薇さま?
ええ、そうね…。
−G i v e & T a k e ?
蓉子。
……。
約束どおり、一番になったよ。
約束なんか、初めからしてない。
うんにゃ、した。
じゃなきゃ、やる気出さなかった。
貴女が勝手にしただけでしょう。
全く、人を体育倉庫〈コンナトコロ〉まで引っ張って来て。
…。
何よ。
連れて来たのは私だけど。
付いて来たのは蓉子だよね。
だって其れは…
其れは?
ちょ、ちょっ…と。
で。
其れは、何?
せ、聖、近いわよ。
本当に嫌なら付いて来なければ良いだけの話、よね?
……。
して、くれる?
…しない。
ふぅん。
あ、や…。
…何、其の声。
ただ、唇を近づけただけなのに。
ふ、ふざけないで、聖。
ふざけてない。
私は初めから本気。
あ、ぅ…。
…ねぇ、蓉子。
してよ。
いや…よ。
強情。
…状況を考えて。
体育祭は未だ、終わってないのよ…。
じゃ、終わったらしてくれるんだね。
そ、そんな事言ってな…ふ。
…味見。
せ、聖…ッ
どうか、私にも利を。
…ッ
ねぇ、紅薔薇さま?
ば、か…ッ
−ち○ギャラ。(聖蓉)
アレはいつの事だったか。
蓉子と山百合会で必要な備品かなんかの買出しに行った時の事。
私はやる気なく、だけどかごはしっかりと持たされ、蓉子はメモを其れはもう几帳面に見ながら必要なものを入れていく。
そうこうしているうちに必要なものは全て入れ終わり、レジに並ぶ。
かご持ちから解放された私はさっさと其の場から離れて、清算を終えて戻ってくるであろう蓉子を店の外でボヘっと突っ立って待っていた。
今は夕方。またはお夕飯時。
それなりに人の多い時間帯。
そんな時間にレジに一緒に並ぶだなんて真っ平御免だった。
が。
そろそろ出てくるであろう時間になっても蓉子は出てこない。
いっそ一人で帰ってしまおうか。
だけど屹度、お姉さま方に蓉子の事を聞かれるだろう。面倒だ。
暫く、待つ。
一頻り、待つ。
……だけど、出てこない。
そんなにレジは混んでいたか。
いや、蓉子が並んだ時は未だそんなには混んでなかった筈だ。
何をしてるんだろう、蓉子は。
待つのもいい加減飽きてきた私は中に様子を見に行くか考えて、
だけど其れだと迎えに行くみたいでいやだから、とりあえず振りか……居た。
アレは確か。
小銭を入れてレバーをまわすと、玩具の入ったカプセルが出てくる販売機。
そんなものの前で蓉子は何故か固まっていた。
とある一台をじっと見つめて。
そして、今も。
蓉子。
…あ、聖。
また?
…欲しいわけじゃないのよ?
ふぅん?
本当なのに。
あ、そ。
じゃ、早く行こうよ。
…ええ。
何、やっぱ気になる?
…。
欲しいなら欲しい、て素直に言えば良いのに。
だ、だから、然うじゃないんだって。
結構、可愛いものに目が無いんだよね、蓉子は。
特にこの動物の、とか。
…悪かったわね。
どうせ似合わないわよ。
そんなコト、無い。
蓉子自身、とても可愛いもの。
……。
どれ。
聖さんが買ってあげよう。
欲しいのが出ると良いね。
良いわよ。
遠慮しないの。
よ、と。
聖。
自分で回す?
…回さない。
そ?
じゃ、回しちゃうよ。
…どうぞ。
んー…お、出た。
どれどれ。
……。
え、と。
これはねこかな。
…え。
てか…へぇ、スタンプになってるんだ、これ。
ほい、蓉子。
欲しいのだった?
…。
あり、違った?
じゃ、もう一回やってみようかな。
…いい。
ん?
これで、良い。
ホントに?
…えぇ。
でも欲しいのはこれじゃないんじゃないの?
…いいえ、これで良いの。
ふーん。
じゃ、まぁ、いっか。
……。
さて、と。
帰ろっか、蓉子。
…聖。
んー?
あの、有難う。
いえいえ、どういたしまして。
と、言うか。
…。
そんなに気に入ってもらえると、何だか私も嬉しくなるなぁ。
……だって。
だって、何?
…やっぱり良い。
えぇ、気になるじゃんか。
それより帰りましょう、聖。
お夕飯の支度をしないと。
お。
聖、早く。
…ま、いっか。
珍しく、蓉子から繋いでくれたし。
−サンサラ版聖蓉、三度。(聖蓉)
結局。
もう一日、待たされちゃったねぇ。
毎回、思うのだけど。
もっと効率化を図れないものなのかしら。
其れがギルドのお仕事ってもんなのさ。
待たされる身にもなって欲しいものだわ。
時間は無限じゃないのよ。
いやいや。
時には良いものだと、私は思ったね。
全く持って、良くない。
ヨウコと居られたし。
貴女は申請してないんだから、さっさと出立すれば良かったのに。
こんなにゆっくりする機会、早々ありませんから。
そんな好機をこの私が逃すわけ無いですよ。
ああ、其のにやけた顔が憎たらしい。
むくれたヨウコは可愛らしい。
えい、ほっぺたつっついちゃえ。
触らないで。
あだ。
いつまでも貴女なんかに付き合っていられない。
なんかに、て。
ひどいなぁ。
夜はあんなに切なく求めてくれたのに。
……。
あ、はいはい。
竜使いの笛は人を殴るものじゃないですよ。
…ラト。
おー、相変わらず主人に似て凛々しい竜だね。
ん、よしよし。
待たせて御免なさい。
さぁ、行きましょうか。
だってさ、セト。
私たちも行こ…て、おい。
ふふ、くすぐったい。
おいおい、主は私だぞーぅ。
てかあぁ、こら。
セト、止めて。
くすぐったいわ。
ヨウコは私のだぞ、其れ以上は幾らなんでも許せんぞ。
てかラト、主が他の竜に舐められてても良いのかー。
うん。
良い子ね、セト。
ああもう、頭撫でられてるし、完全に甘えてるし。
私だって早々してもらえないってのに。
ほら、セト。
こうなったら。
喰らえ、恐怖のはとぽっ…あだ。
無闇に吹かない。
竜使いの笛を何だと思ってるの。
…自分は殴ろうとしたクセに。
うん?
何か言った?
え、えと。
だって、私にはしてくれないのにさぁ。
セトばっかりずるいよ。
貴女ねぇ…。
ずるいずるい。
駄々を捏ねない。
むぅ…。
それじゃあね。
ラト、行くわ…よ?
あ。
…セト。
然うだよ、初めから然うしてれば良いんだよ。
竜は竜同士、人は人同士てね。
…セイ。
あーい。
貴女の竜、どうしてこうなの。
お言葉ですけど。
セトが懐いている人と竜はヨウコとラトだけよ。
何しろ、極度の人見知りなもんでね。
…。
て、コトだから。
途中まで一緒に行こう。
途中って、一体どこまでよ。
さぁ。
風の吹くまま気の向くまま、てねー。
ああもう、くっ付かないで。
−ある日の山百合家の食卓。(俺屍版)
朝食。
おっはよーうございまーす!!
朝ごはんは遅くとも巳の刻が始まるまでに食べると其の日一日、元気に過ごせて、なんと言っても健康に良いんですよ!でもってお通じにも良いとか!
と、言うわけで!
本日の朝餉の献立は、ほっかほかな白いごはん!大根の菜っ葉が入ったお味噌汁!大根の煮物!大根のお新香!それから奮発して味付け海苔!
さ、みなさま!
たーんとぉ!食べちゃってくださいね!!
昼食。
ごっきげんよーう!
みなさまが楽しみにしている昼餉の時間ですよ!!
朝餉が足りなくてお腹を空かしていた、特にもりもり成長期な令さま!御待たせしました!
早速ですが本日の昼餉の献立はやっぱりほっかほかな白いごはん!炒め大根!大根の皮できんぴら!大根の菜っ葉のお新香!
以上です!
さぁ、みなさま!
バーンとぉ!残さず焦らずむしゃむしゃっと、食べちゃって下さいなー!!
夕食。
ごきげん蓉子さま!
…あ、すみません、魔が差したというか、一寸言ってみたかったんです、本当にすみません、ごめんなさい。
え、えと、と言うわけで夕餉のお時間とあいなりました!
寝る腹にいっぱいは要らない!だけどお腹が空いたら眠れない!そんなみなさまに!
本日の夕餉の献立は、イツ花だってやれば出来る胡麻風味大根の菜飯!ふろふき大根!大根のなます!汁物に大根のお吸いもの!
もうもう、久々に頑張ってしまいました!
と言うわけで、みなさま!
お残しは許しませんよ!もりもり食べて明日もまた頑張りましょう!!!
……と、言うかさぁ。
聖、文句は言わない。
文句は無いよ。
けど、何?
最近のイツ花は大根に凝ってるの?
昨日も一昨日も其の前も大根料理だったよ。
沢山採れただけ。
其れだけよ。
あと家の懐事情とか?
分かってるなら、残さず食べなさい。
へーい。
あ、そうそう!
言い忘れてましたけど、この大根は蓉子さまが作ったものなんですよ!
自然の恵みと蓉子さまに感謝の念を抱きつつ、味わって食べてくださいねー!
…何。
てか、いつ?
…足しになるかな、と思っただけよ。
まぁ、ある意味足しにはなってるねぇ。
おかずに困らないと言うか。
…兎に角。
残さず、食べなさい。
貴女、最近痩せたでしょう?
うん?
蓉子さんは薄い私より、もちっと肉のある私の方がお好みかしら?
然うじゃなくて。
…あーもう良いわ、其れで。
兎に角、食べて。
はいはーい。
…祥子。
…何。
私、頑張ろうと思う。
何を。
大根以外のおかずが増えるように。
然う。
大根も美味しいけれど。
由乃にはもっと違うものも食べて欲しいと思うんだ。
…然うね。
…やっぱり聖蓉ばかりだと言う。
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