−業。 きょーこ。 おー。 出来たから、取りに来て。 おー! 熱いから、気をつけてね。 海老天が乗ってるなー。 奮発しました。 でも、さやか。 何。 こっちは二匹で、こっちは一匹だぞ。 あんたは一匹じゃ足りないでしょ。 さやかは一匹でいいのか? あたしは一匹で十分です。 こんな時間に二匹も食べられるかい。 …。 何よ。 …あたしは構わないんだけどなー。 あんたが構わなくても、あたしが構うの。 その方が柔らかいし。 うるさい。 ほら、さっさと運んで。 おーー。 …たく。 なぁなぁ、さやか。 何よ、もう。 そばの量、さやかの少なくないか? こんなんで足りるのか? だから、あたしはこれでいいんだって。 言っとくけど、これで一人前なんだからね。 ふぅん。 あんたはそれじゃ足りないでしょ。 どう考えても。 うん、足りないな。 だから、二人前。 もっと言えばおかわりもあるから。 お、マジか。 じゃあ、食わないとな。 はいはい、そうしてね。 さやか。 今度は何。 ありがとな。 …。 さぁ、一緒に食おうぜ。 …うん、食べよ。 あー、うまいな! それは良かった。 ……。 …。 …さやか。 お礼ならさっき、聞いたけど? …。 何よ? そっち行っても、いいか? そっち? さやかの隣。 わざわざ窮屈になりたいの? さやかとくっつきたい。 そば、食べてるから。 じゃあ、食い終わったらでもいい。 こたつは4辺、あるんですけど。 あるな。 でしょ。 さやか。 そば、おかわりいる? うん、食う。 あたしの海老天、いる? さやかのだから、いらね。 そっか。 うまいな、さやかの作った年越しそば。 ねぇ、杏子。 年明けうどんって、知ってる? そんなのもあるのか? 最近はね? 食べたい? おう、食いたい。 作ってくれるのか? しょーがないから、作ってあげる。 やった。 楽しみだな。 うん、楽しみにしてて。 …。 …おかわり、持ってくるね。 さやか。 …。 さやかと、くっつきたい。 …どうしようかなー。 …。 夜、くっつくと思うしなー。 今も夜だよ。 …そうだけど。 ……。 ……。 …。 …そば、食べ終わったらね。 くっついてたら、食べ辛いから。 おう! …へへ。 …。 さやかー。 …はいはい、何。 やっぱり、いいな。 それは良かった。 さやかは良くないか? …さぁ、どうでしょう。 …。 …。 …さやか。 …杏子、くすぐったい。 へへ…。 …お腹、満足した? うん。 …そ。 ……。 …ねぇ、杏子さ。 なんだ? 隣同士も、いいんだけど。 うん。 …あたしとしては。 さやかとしては? …後から、ぎゅっとされるのも捨てがたいな、と。 ……。 ま、これでもいいけどね。 仕方ないな、さやかは。 …。 …いいよ、してやる。 ん…。 ……。 ……。 …さやかー。 ふふ。 ……。 …今年はどっちが勝つかねぇ。 どっちでもいい。 …あんたはそうでしょうね。 さやかはどっちがいいんだ? あたしは…紅、かな。 なんで? あんたの色だから。 …。 なーんてね。 …さやか。 ね、杏子……。 …なんだい。 来年も、よろしくね。 …。 …来年の今日も。 二人で過ごせたら、いいね…。 …いいね、じゃない。 …。 過ごすんだ…絶対。 二人じゃなきゃ、いやだ…。 …杏子。 ……。 杏子……ん。 ……さやか。 …。 …なぁ、いいか? どうしようかな…。 …。 …ねぇ、知ってる? なにを…? …年越す時に、してるコトが。 新しい年に、したいコトなんだって…。 …知らない。 だから…。 …したく、ないのか? …。 …なぁ、さやか。 ……杏子。 行こう…? …ちゃんと。 ん、さやか…。 …歯、磨いてよね? 醤油の味なんて、いやなんだから…。 うん…わかった。 …ん、…ふ…あぁ。 さやか…さやか…。 …きょぅ……そこ…。 ここが、いいのか…。 …ばか、いわないでよ。 ……。 あ…。 …さやか、かわいい。 きょうこ、だって…。 …さやかのほうが、かわいい。 あ、はぁ…、…ん。 …かわいい、…もっと、くいたい。 そこで、しゃべらないで……。 ……。 あ…ッ、あぁ…ッ。 …こえ、もっとだして。 や、ぁ…ッ。 ……。 …きょう、こ…。 ……。 …かわいい。 こいぬ、みたい…。 ……。 ぁ…、は……、……あ。 …? さやか…? ……と、し。 … こしちゃったね…。 ……。 …あーあ。 さやかは、いやか…? …。 …あたしと、するの。 …。 …さやか。 ばーか…。 …。 …そのぎゃく、だから。 こまってるの…。 …こまる、のか。 うん…こまる。 …。 …だって。 すき、だから…。 …さやか。 なくしたくないって、おもっちゃうから…。 …いいよ、おもってよ。 ……。 さやか……。 …。 …好きだ、さやか。 ……。 …だから、ずっと。 つづき…。 …ん。 ……ほしい。 …。 だから…はやく。 …さやか。 ねぇ、はやく…きょうこ…はやくぅ…。 ……。 ひ、ぁあ……。 ……さやか。 …やぁ、つよ……あぁ…、…あぁッ。 ……きもち、いい? …ぃ、 ……。 きもち、いい…きもち、いいから…ぁッ。 ……さやか…さやか、…さやか…っ。 あ、ぁ…ァ…ぁ…ぁ、……、…っ…。 …。 …ねぇ、きょうこ。 ん…。 …だいすき。 …。 …なに? ん、いや……。 …ことしも、する? うん…したい。 …しょうがないな、きょうこは。 うん…。 ……じゃあ、しよ。 さやか…。 …すきだよ、きょうこ。 …。 だいすき…なの。 …さやか。 さやか…。 ……。 すきだ…だいすきだ……さやか。 (……がまん、なんて。) …なぁ、もういちど。 (さいしょ、から…。) ねぇ…さやか。 (……できるはず、なかった。だって…。) さやか…。 …こんなに、も。 ……。 (……あいしてる、の。) −むじかくラヴァーズ。 さみー、さみー、さみーー。 ちょっと、杏子。 あー? 寒い寒い言わないでよ。 余計、寒くなるでしょうが。 んなこと言ったって、さみーもんはさみーんだよ。 だから、言うなって。 さみー、ちょーさみーー。 あーもう、やかましい。 冬なんだから、寒いのは当たり前なの。 なんで冬だと寒いんだよ。 そういう季節だから。 あったかい冬はねーのかよ。 そりゃ、ただの異常気象。 さみーさみーさみーちょーさみー。 だから言うな、ばか杏子! あんだと! 口開けばさみーさみーって。 あたしだって寒いの、でも我慢してるの。 あたしだって我慢してるよ。 でもさみーもんはさみーんだよ、ばかさやか。 ばかはあんたでしょ、ばか杏子。 ばかさやかばかさやかばかさや だーッ。 いてぇ! 寒いかばかしか言えんのか! その口は!! てめぇ、やりやがったな! あんたが悪いんでしょ! んだと、こら! 何よ、やるっての? いいわよ、やってやろうじゃないの! てめ、何変身してんだ! あんたもさっさとしなさいよ。 それとも何、今になってこのさやかちゃんに怖気づいちゃったとかぁ? …いい度胸だ。 その腐った根性、叩き直してやるよ! 腐った根性はあんたの方でしょ! 人のプリン、勝手に食べたちゃったくせに! 食われたくなきゃ、名前書いとけって言ってんだろ! 書いてないお前が悪いんだよ! 自分の分はさっさと食べておいて何よ、その言い草! うっせ、ばか! さっさと食わないお前が悪いんだよ! 人の楽しみを…この食欲魔人がー! なんだと、このボンクラ! 人間バキュームカー! ウスノロ! サル! ヒヨっ子! ばか杏子! ばかさやか! …。 …。 …言って分からないとなれば、 やっぱ、やっちゃうしかな はいはい、そこまで。 マミさん、止めないで下さい! んだよ、マミ! 邪魔すんな! 全く、貴女達二人は。 寄れば触れば痴話喧嘩ばかりで。 「「ち、痴話喧嘩ぁ?!」」 仲が良いのはもう、十分すぎる程に、分かっているから。 今だって声、揃ったし。 そんなんじゃねーよ! 大体ね、美樹さん? な、何ですか。 佐倉さんは貴女の名前、呼びすぎなの。 …は? 口開けばさやかさやかって。 それはもう、さやかさやかさやかさやか、よ? ば、ばか! そんな呼んでねーよ! ねぇ、美樹さん。 佐倉さんが私の名前を呼ぶ時なんて、大抵、と言うよりほぼ「腹へった何か食わせろ」よ? 私は佐倉さんのお母さんではないと言うのに。 あんたみたいな母さ それにね、佐倉さん? と、とにかく、あたしはさやかなんて呼んでねーからな。 全っ然、なんだからな! 美樹さんもなんだかんだで貴女の名前、呼びす 呼んでませんから! 今だって、何度連呼してたかしら。 天下の往来で。 天下の往来って。 マミさん、中学生が 兎も角。 止めなさい。 …でも、 こいつが、 帰ったら温かい紅茶、ご馳走してあげるから。 それでも未だ、やると言うのなら。 …。 …。 はい。 じゃあ、行きましょう。 ……。 ……さみぃ。 …あんたはまだ言うか。 ……。 …あーもう。 ほら。 …あんだよ。 マフラー。 貸してあげるわよ。 …いらねーよ。 黙って受け取りなさいよ。 いらねーもんはいらねー。 …なんで素直になれないのかなぁ、あんたは。 …うっせーな。 ……。 …さやかが寒くなるだろ。 は…? …だから、いらねー。 ……。 ……。 …ばかじゃないの。 うっせ。 ……ばーか。 ……うっせ、ばか。 ……冷たい手、しちゃってさ。 ……。 ……杏子はほんと、しょうがないんだから。 ……さやかには言われたく はいはい。 仲が良いって、良いわねぇ。 そんなんじゃ ねーよ! −しなば、もろとも。 ここはじ〜ご〜く〜じ〜ご〜く〜す〜て〜き〜なじごく〜〜。 …。 じ〜ご〜く〜じごじごじごくだよ〜〜。 …さやかちゃん。 ん、なになに〜? さっきから歌ってる歌…なに、かな。 地獄、地獄って…。 んーと、あのねぇ〜。 杏子と夜中、テレビ見てる時に聞いてね〜。 杏子ちゃんと、夜中…。 んで、な〜んか、耳に残っちゃって〜。 そ、そうなんだ。 うん、そうなの〜。 マミ、紅茶おかわり。 ちょっと佐倉さん、こぼしてるわよ。 それからケーキは手掴みしないの。 ここはじごく〜じごく〜た〜の〜し〜いじごく〜〜。 …。 じごく〜じごじご 佐倉杏子。 …あ? あの悪趣味な歌を歌う美樹さやかを止めなさい。 んー…。 ねぇねぇ、まどか〜。 なに、さやかちゃん。 地獄ってねぇ、八大地獄と八寒地獄があってね、更に272に分かれてるんだって。 知ってた? え、そうなの? うん、そーなの。 不倫は文化だーなんて言った人いたけど、不倫したら地獄に行くんだってさぁ。 その名も、衆合地獄! 詳しいね…さやかちゃん。 えっへん。 褒めてない、褒めてないわ、美樹さやか。 まぁ、いいんじゃね。 機嫌、いいみたいだし。 良くない。 美樹さやかが歌っていると洒落にすら聞こえないの。 別にいいだろ。 本人は ねぇ、きょ〜〜こ。 うお。 杏子、杏子、杏子。 なんだよ、さやか。 ケーキ、落としそうになったじゃねーか。 不倫したら、地獄行きなんだぞ〜〜。 あーそうかい。 そりゃ大変だなぁ。 そうそう、大変なの。 マミ、ケーキおかわり。 もう、無いわよ。 そこにあるじゃねーか。 貴女の分はもう、無いの。 放っておくと、人の分まで食べてしまうんだから。 なんだよ、マミのけちー。 きょ、う、こ。 なんだい、さやか。 浮気も、だめなんだからね〜? あー、そうだろうなぁ。 うん、そーなの。 だ、か、ら。 …お。 したら…。 …おいおい、さやか。 ……。 ……。 …え、と。 マミさん、今日のケーキもとてもおいしいです。 ね、ほむらちゃん。 そうね、まどか。 ありがとう。 佐倉さんの分はもう無いけれど、鹿目さんと暁美さんの分はまだあるからおかわりしてね。 はい、ありがとうございます。 暁美さん、紅茶のおかわりは? …ありがとう。 頂くわ。 ……。 ……。 ……許さないんだから。 …するわけねーだろ。 さやかはばかだな。 絶対、だからね? ああ、絶対だ。 マミ、さやかの分の紅茶もおかわり。 はいはい、ちょっと待っててね。 ん〜、きょうこ〜。 さやか。 ね、もっとちゅ〜しよ? 後でな。 え〜? 帰ったら。 ねぇ、今しよーよ。 今じゃなきゃ、や〜だ〜。 …今日はいつもより、甘々だね。 と言うより、美樹さやかがおかしいわ。 まぁ、美樹さやかがおかしいのはいつもだけれど。 ほむらちゃん…。 それにしても、私達の前で佐倉さんにべったり…と言うより、甘えるなんて。 ちょっと、珍しいわよね。 で、ですよね、マミさん。 変な歌も歌ってたし…。 人前でいちゃつくのは、ある意味、いつもどおりだと思うけれど。 …そう、なんだけど。 だけど、いつものさやかちゃんだったら… ちゅ〜。 …なんて、言わないよ。 二人の時は言ってるのね、屹度。 …ほむらちゃん。 お願いだから二人を見ながら冷静に言うの、やめて。 恥ずかしいから。 ごめんなさい、まどか。 て、言うか。 誰だ、さやかに酒飲ませたの。 え? お酒ですって? どういうこと、佐倉さん。 さやか、ほのかに酒のにおいがする。 キスしたら、した。 …お酒、なんて。 そんなもの、ここには…。 これね。 え、ほむらちゃん? チョコレートよ、まどか。 …チョコ? あ、もしかして…て、佐倉さん。 どれだ。 きょーこー。 ちょっと待ってろって。 ほむら、どれだ。 これよ。 食べてみなさい。 おう。 …どうかしら? ……酒、だな。 もしかしてさやかちゃん、それを食べて…。 他に要因が見当たらない以上、そうでしょうね。 でも、 さやかのヤツ、弱いんだよ。 きょーこ、きょーこ、ちゅーしてくんないなら一緒に歌お? さやか。 ねぇ、ねぇ。 …しょうがないな。 でも、歌は勘弁してくれ。 じゃあ、ちゅ〜? ねぇねぇ、ちゅ〜? …まどか、ほむら、マミ。 悪いけど、あたし達は帰るよ。 う、うん、気をつけてね。 さやかちゃんのこと、宜しくね。 おう。 マミ、ケーキ持って帰っていいか。 いいわよ、今包んであげるわ。 悪いな。 でも、美樹さんの分だからね。 分かってるよ。 佐倉杏子。 程ほどにしろ、だろ。 分かってるよ。 いいえ、好きにすればいいわ。 でも、酔わせて襲っても地獄行きらしいから気をつけて。 …詳しいな。 でも、あたしが飲ませたんじゃねーんだけど。 きょーこ、きょーこ。 さやか、帰るぞ。 え〜、ちゅ〜は〜? 帰ったら、いくらでもしてやる。 だから、帰るぞ。 …。 さやか。 へへ。 うん、帰ろ。 ……。 …ん。 ……。 …あ、れ。 さやか、起きたか。 …きょうこ。 おはよう。 …おはよ。 て、ここ…。 …。 …マミさんちに、いたんじゃなかったっけ。 そうなんだけどな。 ……あ。 ケーキ、貰ってきたから。 きょ、きょ、きょ…ッ。 紅茶は流石に無理だったけど。 …杏子! ん? な、なんで、あた、あたし…! んー…。 てか、あんたも…! …やっぱ、覚えてないか。 ど、どういう…ッ。 酔わせて、襲った。 …は? なんて、な。 ちょ、ちょっとぉ…! 持ってきてやるから、ちょっと待ってて。 杏子…ッ。 …。 せ、説明して…。 …これ、食ったんだよ。 え…。 酒の入った、チョコレート。 ……。 それで。 ……う、わぁぁぁぁぁぁぁ。 弱いよな、さやかは。 あ、あたし、なにした…しちゃった、かな? 歌って。 …。 あたしにキスしろって、さ。 …みんなの前、で? おう、みんなの前で。 つか、しちゃったけどな。 な、なんで止めてくれなかったのよぉ…! そんな暇、なかった。 だ、だからって…。 …べろまで、入れてきたぞ? おぎゃぁぁぁ…。 チョコ食う時は気をつけた方がいいな。 ……。 はは。 ……ねぇ、杏子。 うん? それは、分かったけど…分かりたく、なかった、けど。 うん。 …どうして、はだか、なの。 ……。 杏子…。 …まぁ、な? …! 部屋に着いた途端、ベッドに押し倒されて。 キスしろキスしろって、せがまれて。 べろまで入れられちゃったら。 その…無理だろ、我慢するのは。 ……。 …さやかも、乗り気だったし。 だ、だからって、酔わせて…! いや、酔わせてねーし。 そう、だけど……ああ、もうッ。 別に初めてじゃねーだろ。 そうだけど、そうじゃない…ッ。 …あんなさやかは初めてだったけど。 …! なんか、な…? 色々と… 言うなぁ…ッ! …おぶ。 ばか、杏子のばか…ッ。 さやか。 ……ばか、あたしのばか。 …。 ……。 …地獄、行くなら。 …。 一緒に行ってやるから。 …ばか。 そうさ…知ってるだろ? ……。 …な、さやか。 覚えてないんだろ…? ……。 じゃあ…な。 …もう、やだ。 ……。 …それより、ケーキ。 ん…分かった。 ……。 …ここは地獄、地獄。 …? 素敵な地獄。 …それ。 頭に残るよな、これ。 ……うん。 さやかと二人なら、地獄でも構わないな。 あたしは。 ばか。 −ウツロワザルモノ。 あんたってさぁ。 …。 髪の毛、なんで伸ばさなかったの? …は? 髪の毛。 …あんたには関係ないでしょ。 確かに関係ねぇな。 じゃあ、言わないでよ。 なんで伸ばさなかったんだよ。 なんでって。 なんでだよ。 伸ばせば、似合ってたんじゃねぇの。 …あんたには関係ない。 …。 あんたこそ、なんで髪の毛切らないの。 はぁ? 邪魔でしょ、長いと。 戦うのに。 あたしはどっかのトーシロとは違うんでね。 邪魔になんか、ならないのさ。 邪魔、なのよ。 …は? 長いと。 それが理由か。 …。 なーんだ。 あたしはてっきり、あの坊やが絡んでるもんかと思ってたのに。 …! そうだなぁ、さやかにはその髪型が似合うね、とか? 言われたとかさ。 …触らないで。 それで健気なあんたはそれを維持し続けてきたとか、さぁ。 触らないで…! ……。 …ぐ。 あんたさ、今自分がどんな状況に置かれてるか、分かってる? 分かってないなら、もう一度教えてあげないといけないんだけど。 ……。 躰に、さぁ。 あ…、ぅ。 …いいザマだねぇ。 ねぇ、さやか? …。 そうだ、いいことを教えてあげようか。 あたしたち魔法少女は髪の毛が伸びない。 何故なら、成長が止まってしまってるから。 …え。 あんたはまだヒヨっこだから、気付いてないだろうけど。 身長も伸びなけりゃ、せーりも、来ない。 だからあんたは…あの坊やのガキを望んだってそれはもう叶わないのさ。 ……う、そ。 嘘じゃねーよ? …うそ。 うそ、うそ、うそ…。 嘘じゃねぇって言ってるだろ。 …う。 物分かり、ほんとに悪いのなぁ。 ……。 …だから、良かったな。 あんたはずっと、その髪の毛の長さのままだ。 切らない限りずっと、な。 …。 …なぁ。 あの坊やにどうして欲しかった? どう、触って欲しかった? …うるさい。 なんて言って欲しかったんだよ…なぁ、さやか? うるさい、うるさい、うるさい…。 ……。 …う、ぅ。 だから、言ったろ。 モノにしたいのなら、もっと確実な方法をとれって。 あたしたちが何かを手に入れるにはもう、それしかないんだからさ。 ……。 …なぁ、さやか? 今でもあの坊やが欲しいんだろ…なぁ? …。 …手伝ってやるよ。 なぁ…。 …こんな、躰で。 ……。 こんなカラダで、どうして…ッ。 …バカだな、あんた。 どんなカラダでも、いいじゃねぇか。 ……。 …さやか。 ……どうして。 …。 どうしてあたしが、こんな目に…。 …あんたがくっだらねぇ願いを叶えたからだよ。 …。 他人の為になんざ祈って、てめぇはまんまとそんなカラダ。 だったら、自分の為に生きて何が悪い。 …。 …セイギのミカタなんぞ、止めちまえ。 止めて…あたしと一緒に来いよ、さやか。 …あんた、と。 そうだよ。 結局、魔法少女には魔法少女しかいないんだ。 ……。 …いないんだよ、さやか。 ……あんたと、いけば。 …。 …ラクに、なれるのかな。 それはあんた次第だな。 …。 …どうする、さやか。 ここであたしに殺されるか…同類のあたしと、生きるか。 今、選ばせてやる。 …。 …さやか。 ……あたし、は。 …と。 ぼさっとしてんじゃないわよ、ウスノロ。 は、言うようになったじゃねぇか。 おかげさまで。 でも、まだまだ甘いけどな。 その甘ちゃんに助けられたのはだぁれ? ばか言ってんじゃねーよ。 あれはわざとだよ、わざと。 ふん、どうだか。 あぁ? …。 …いいねぇ、久しぶりにやるか。 死んでも責任取れないけど。 いらねーよ。 そんなもん、そこら辺の野良犬にでもくれておけ。 …。 …? おい、どうした? お腹減った。 はぁ? お腹。 唐突だな。 あんたには言われたくない。 んだとぉ? カラダ、成長しなくても。 お腹は減るんだから、燃費悪すぎ。 なんだったら遮断すればいいじゃねぇか。 あんたの十八番だろ。 ばかでしょ、あんた。 あぁん? あたしは、おいしいものが食べたいの。 …。 食べたいの。 …しょーがねぇ。 じゃあ、行くか。 誰も一緒に行くとは言ってないけど? は、かわいくねー。 こんなかわいいさやかちゃんを捕まえて。 あんたの目は節穴かね。 自分で言ってれば世話ねーな。 ねぇ、杏子。 あん? 髪の毛、伸ばしてたら似合ってたと思う? …突然だな。 乙女はいつだって突然なのだ。 意味分からねー。 で? ま、それなりだろ。 何よ、それなりって。 それなりはそれなりだよ。 ほら、行こうぜ。 いつかその髪、切ってやる。 出来るもんなら、やってみな。 今夜は何食うかな。 ラーメンは却下。 なんでだよ。 今日は味噌って気分だったのに。 つぅか、一緒に行かないんじゃなかったのかよ。 かわいくないヤツ。 あんたには言われたくねーな。 …似合うと思うよ。 あ? 短いの、も。 …。 …さて。 今日は何を食べてやりますかねー。 お金なら、たんまりありますし。 …は。 しょーがねーから、ラーメン以外にしてやるよ。 −ぶきっちょさん。 …さやかって不器用なくせに、器用だよな。 は? なに、朝からけんか売ってんの? だって見えねーのに、出来んじゃん? なんの話よ。 それ。 …どれ。 下着の、それ。 …もしかして、ブラのホックのこと? おう。 つか、しみじみ見てんな。 なぁ、なんで出来るんだよ。 なんでって。 こんなの慣れよ、慣れ。 慣れ? あたしだって初めはうまく出来なかったわよ。 でも、慣れたの。 ふぅん、そんなもんか。 ま、あんたは? まだまだ必要ないお子ちゃまだからねぇ。 なんだと、こら。 じゃあ、する? なんだったら、一緒に見に行ってあげるけど? サイズもちゃんと測らないといけないし。 よ、余計なお世話だ、ばか。 じゃあ、マミさんにお願いする? そうよねぇ、杏子って結局、マミさん大好きっこだもんねぇ。 はぁ?! ふざけんな、ボンクラ! だって、そうじゃない。 いつも、いっつも入り浸っててさ。 いつも、いっつも、何か食べさせてもらってるじゃない。 いつもじゃねーよ! …。 なんであたしがマミなんか 杏子は、へただよね。 …は? 外すの。 …! 前からだと未だに、うまく外せない。 しょ、しょうがねーだろ、見えないんだから。 理由、それだけ? じゃあ、見えたら外せるの? は、はぁ? 見えていたら、外せる? …そりゃ、外せるよ。 ふぅん? な、なんだよ。 じゃ、やってみてよ。 え。 ほら。 …。 あたしは、本気だよ。 …やってやるよ。 でもその後のことは、知らねーぞ。 どうぞ、ご勝手に。 がっこ、どうするんだよ。 杏子。 …。 今から出来なかった時の言い訳を探してるの? それ、カッコ悪いんだけど。 …なんだと。 まぁ、スポブラはラクだもんねぇ。 つけるのも、脱がせるのも。 …さやか。 やる?やらない? …あまり調子に乗ってんじゃねぇ! ……。 前、向けよ。 見えなくても、外してやる。 へぇ? 早くしろ。 ……。 …。 …さぁ、外して? ……。 ……。 ……。 …まぁだ? う、うるせぇな。 今、やってんだよ。 …手、ふるえてるけど? ……黙ってろ。 …へたくそ。 だから、黙れ! ……。 …絶対、外してやる。 今日こそ、外して…? …。 …なに笑ってんだよ。 意地になってるのがかわいいなぁ、って。 …ッ。 い、意地になんかなってねーよ! ……杏子。 っ…。 …引き千切ってくれても、いいけど? ……。 ね…無理矢理犯すみたいにしてよ。 …。 …出来るなら、の、話だけど。 さやか。 …なぁに? ……。 …結局、出来なかった? うるせぇ…。 …慣れないね。 だから、うるせぇって…。 …そんなに大切にしてくれなくもいいのに。 …。 …結構、好きなんだよね。 ……何がだよ。 待たされてる、時間。 …。 …焦らしプレイって言うのかな? …。 いた…。 ……やめねーからな。 ご勝手にって、言った…。 …。 …あんたはいつも、あまいにおい、させてる。 …? …待たされてる時、ずっと、それを感じてる。 それで、早く欲しくなって…たまらなくなるん、だけど。 ……。 …いつになったらスマートに出来るようになるかなぁ? もう、だまれ。 噛まないで…歯のあとがつく。 つけてんだよ。 …所有印? ……うるせぇ、ばか。 −不器用。 ん。 …何よ、そのりんご。 …やる。 は?なんでよ。 …。 …。 …ん! いや、だからなんで …。 …いらないんだけど。 ……。 いきなり人の前に現れたと思ったら。 なんのつもりなの。 …。 …あーもう、分かった。 貰えばいいんでしょ、貰えば。 ……。 …なんてさ、あたしが言うとでも思ったの。 と言うかさ、このりんごどうしたの。 …。 …もしも、 貰った。 …は? ……貰った。 言い訳するならもっとうまくすれば? …。 いらない。 あたしは食べられない。 …! あんたが食べればいい。 …本当に貰ったんだ。 まだ言うの? …。 …あたし、行くから。 …ほんと、なんだ。 …。 ……。 …証拠は? 証拠…? そうだよ。 あんたが盗んでないって証拠を見せて。 ……。 出来ないなら、いらない。 …ばあちゃんの手伝いを、した。 …。 …道、渡れなくて。 重たい荷物、持ってて。 それをあんたが助けた。 その証拠は? …。 もうちょっとさ、まとまな話、作れなかったの。 …作ってなんか、ない。 ……。 信じて欲しいなんて、ハナから思ってない。 へぇ…開き直りってヤツだね。 どうでもいい。 りんごは受け取らない。 受け取れない。 …。 …信じて欲しいわけじゃないくせに。 このりんごは、あたしの手がいくら汚れていようが、関係ない。 …どうやって手に入れたか、それが問題だって言ってるのよ。 …。 …じゃあね。 さやか…! ……。 …。 ……魔法少女には、魔法少女しかいない。 …。 だとしても、あたしは。 あたしは…あんたとは歩けない。 …歩かなくていい。 …。 それで、いい。 魔法少女、なんだから。 だけど。 …。 …。 …りんご。 ……。 食べれば? …? それくらいなら、付き合ってあげるから。 ……。 あたしは、食べないけど。 …かわいくねーやつ。 あんたには言われたくないわよ、杏子。 …。 何。 …別に。 あ、そ。 じゃ、とっとと食べて。 −おもしろくないの。 かっこいいよねぇ。 …は? スノボ男子。 …。 ほら、見てて。 …。 ねぇ、凄いと思わない? どこがだよ。 え? どこがかっこいいんだよ。 かっこいいじゃない。 だから、どこがだよ。 こんなの、あたしでも出来るぞ。 …て。 これ、オリンピックなんですけど。 は? だから? 国代表なんですけど。 だから、なんだよ。 …杏子、スノボなんて出来るの? 出来るよ。 …うそぉ。 なんだよ、さやかは出来ないのかよ。 …出来るよ? でも、こんなのは流石に。 だからいつまで経ってもひよっこのままなんだよ、お前。 ひ、ひよっこ言うな。 と言うか、関係ないでしょ。 こんなのがかっこいいのかよ。 意味分かんねぇ。 あーあー、そうですか。 杏子に言ったあたしがバカでした。 ばか、ばーか。 …もう、いい。 大体、お前こういうのがいいのかよ。 …こういうのって。 ヴァイオリンばかがいいのかと思ってた。 …うるさいな。 人の傷、抉るようなこと言わないでよ。 …。 …なんか、つまんなくなっちゃったな。 …。 あ。 …。 ちょっと、なんで消すのよ。 見てるのに。 つまんなくなっちゃったんだろ。 だったら、いいじゃんか。 見ないとは言ってない。 さやか。 なに。 つまんない。 はぁ? こんなの、つまんない。 だから、見るな。 …。 見るな。 …てか、なに怒ってるの。 怒ってなんかねーよ。 でも、機嫌悪いじゃないよ。 悪くねーよ。 いや、悪いでしょ。 …。 て、また消すし。 お前が。 …うん? こんなのばっか、見てるからだろ。 …。 こいつらのどこがかっこいいんだよ、ばっかじゃねーの。 こんなの、全然すごかねーし。 …本当に、出来んの? あぁ? こういうの。 ああ、出来るよ。 じゃあ、見せてよ。 あ? 見せて。 …。 出来るって言うなら、あたしに見せて。 杏子のかっこいいとこ、あたしに見せてよ。 あ、あたしの…。 何よ、だめなの? い、いいぞ。 こんなのでいいんだったら、いくらでも見せてやるよ。 ただし。 …あ? 魔法少女の力は使っちゃだめだからね。 ……え? 当たり前でしょ。 この人たちは魔法少女じゃないんだから。 …。 それで? 出来るの?出来ないの? …出来るよ。 へぇ? ほ、ほんとだからな! じゃあ、見せてくれるよね? お、おう。 ……。 さ、さやか。 なに? もう、見んな。 …。 見るな。 …あんた、さ。 もしかして、おもしろくなかったとか? …。 ん? うっせ、さやかのばか。 …。 な、なんだよ。 …しょーがないヤツ。 はぁ? しょーがないから、構ってあげる。 だ、誰も頼んで じゃあ、構ってあげない。 …。 んー? …ばかさやか。 …。 …あたしといるのに、テレビばっか見てんじゃねぇよ。 あーもう! わ…。 …ほんと、しょーがないヤツ! う、うっせ、ばかさやか! −性。 私の、使命。 やるべき、事。 私の、未練。 心にいつまでも残り続ける、もの。 ……。 …… (…いつか、貴女の記憶が戻ったら。) …。 (……私は、また。) ……。 (…また、悲しませてしまう。分かっているのに…。) ……。 (…それなのに。) ……。 (…私の中に残る、もの。美樹さやかの、残滓。) ……ん。 (……でも、私は紛れもなく。) …さや、か? …。 …どうしたんだ。 どうも、しない…。 …。 ちょっと、外の空気を吸いたかっただけだよ。 …。 …もうちょっとしたら、戻るから。 だから、気にしないで先に… …そんなの、むりだ。 ……。 ……。 …来ないで。 なんでだよ。 …。 さやか。 ……私、違うから。 違う? なに、言ってんだよ。 ……違う、の。 何が違うって言うんだ。 ……。 さや…、 ……。 …ッ!! ……。 …誰だ、てめぇ。 ……ほら。 さやかは…さやかを、どこにやった。 …どこも、やらない。 だって、やれないんだもの…。 わけの分からねぇ事を言ってんじゃねぇ。 ……。 さやかを返せ。 さもないと… …ああ、その瞳だ。 ……殺すぞ。 …じゃあ、殺してよ。 ……。 …ねぇ、杏子。 私の中の美樹さやかを…殺して。 …てめぇ。 ……。 …さやかは、どこだ。 どこにやった…! ……焦がれて、焦がれて。 ずっと、その色に焼かれるのを待ってた…。 答えろ。 …杏子。 貴女が…欲しい。 …触るな。 ……。 …最後だ。 さやかを… 私は…あたしは。 ……。 …あたし、は。 ……。 あたしは……。 …さやか。 ……きょう、こ。 さやか。 …あたし。 あ…。 ……。 …杏子。 ……何やってんだよ、さやか。 …。 ……ばかさやか。 ねぇ…。 …。 …もし、あたしが。 美樹さやかの皮を被った違うものだったとしたら…杏子は、どうする? ……。 …あたしの事なんかもう、どうでもよくなる? さやかは、さやかだろ。 …。 …どうでもよくなんか、ならない。 なるもんか。 ……でも。 う…。 …さっきの、瞳。 懐かしかった…。 …さや、か。 ……。 く、ぅ…。 …ずっと、焦がれてた。 …。 ……ずっと、愛されたかった。 さやか…。 (……使命を、果たせなくなっても。) ……。 (……貴女を、悲しませる事になっても。) ……行こう。 (…なんて愚かで、なんて莫迦なあたし。) …ばか。 風邪、ひいちまうだろ。 …こんな格好にしてくれたのは、杏子だよ。 そうだけど…と言うかせめて、何か着ろよ。 …だって、信じてたから。 …。 …杏子が気付いてくれるって。 迎えに来てくれるって…信じてたから。 ……ばか。 だって…。 …。 …ひとりぼっちは、さびしいから。 ……。 …ばかな、あたしに。 貴女がそう、教えてくれたから…。 …。 だから…。 …からだ、あたためてやる。 こころも…。 …。 …あたためて。 さやかが、望むなら。 …。 さやかが望むこと、なんでもしてやる。 ……。 …約束するから。 ……うん。 夢を、見た。 さやかが、さやかでなくなる夢を。 さやかが別の何かになって、あたしの手が届かないどこかへ行ってしまう夢を。 ……さやかッ。 わ。 ……。 杏子? ……。 …え、と。 あけまして、おめでとう? ……。 …魘されていたみたいだけど。 おかげで予定よりも早く、目が覚めちゃった。 ……。 …でももう少し、こうしてたいから。 朝ごはんはもう少し、待ってて…ね? ……。 …新年早々、甘えんぼさん? 昨日のだけじゃ、足りなかった? ……。 …どうしたの? 怖い夢でも、見たの? …! あ、図星だ。 …ちげぇよ。 そんな時もあるよ。 大丈夫、もう怖い夢は終わったから。 ……。 ……そう、終わったの。 …ねぇ。 なぁに…? …さやかは、さやかだよな? …。 さやかは、どこにも行かないよな…? …。 さやか…。 …あたしは、あたしだよ。 …。 …あたしは、どこにも行かない。 …。 でも、杏子とお出掛けはしたいな。 ね…デートしよ? ……。 …動物園、行きたいな。 パンダ、見たい…。 …。 …でね、色違いだけどお揃いのパンダのストラップを買うの。 ……さやか。 ん…。 …いっしょ、だ。 …。 連れて行ってやる。 絶対。 …ん、楽しみ。 さやか……。 …大丈夫、あたしはここにいるよ。 うん……。 …どこにも、行かないから。 うん…うん…。 ……。 …。 …朝ごはん、何食べたい? ごはん…。 …そう、今年初めての朝ごはん。 杏子ちゃんは何を望みますか…? ……。 …言ってみ? ぞうに…。 …ん? 正月になると「ぞうに」っての、食べるんだろ…? …ああ、お雑煮ね。 それ、食べてみたい…。 …食べたこと、ないの? なんだよ…おかしいかよ。 ううん。 じゃあ、お雑煮にするね。 お餅、いくつ食べる? …もち。 そう、お餅。 それも知らない? …知ってるよ。 じゃあ…いくつ? …五つくらい。 それで足りる? …分かんない。 じゃ、その時になったらまた、ね? …ん。 …。 ……さやか。 なぁに、杏子…。 …色んなトコ、行こう。 …。 二人で…。 …うん、連れて行って。 |