それじゃあ私達は帰るけれど。 佐倉さん、どうか自分を大事にしてね。 無理だけはしては駄目だからね? 約束。 はい、マミさん。約束します。 それとごはん、ご馳走様でした。 とっても、美味しかったです! 佐倉さん…杏子、私に言われなくても分かってるとは思うけど。 佐倉さ…さやかを、それから自分を大事にする事。 約束。 ああ、約束だ。 ごはん、ありがとうな。 久々に食えて凄くうまかったよ、さやかの次くらいに。 一言、余計です。 大体、言われなくても分かってるわよ。 はは。 さやかちゃん、また来るね。 うん、まどか。いつでも来て。 うちの子、構いに。 杏子ちゃん、またね。 うん、またな。 ちび、まどかの事気に入っているみたいだから、いつでも来てくれよ。 まどかはこの家のベビーシッターじゃないわ。 はは、ほむらもいつでも来てよ。 まどかと一緒にさ。 …。 勿論、一人でもうちはウェルカムだからね? ……。 ほむら、今日はありがとな。 また、いつでも来てくれよ。 …泣いても知らないわよ。 はは、それはそれだ。 ……。 じゃあ、杏子、さやか。 おやすみなさい。 またね、さやかちゃん、杏子ちゃん。 おやすみなさい。 …おやすみなさい、杏子、さやか。 うん、おやすみなさい。 またね。 おう、おやすみ。 また 待つのですーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!! あら。 間に合ったのです!! なぎさちゃん。 …相変わらず、騒々しい子ね。 杏子、さやか! なぎさ、相変わらずだねぇ。 だなぁ。 なぎさ、もう帰るわよ。 いやいや、夜はこれからなのです。 さぁ、いざ…あ、マミ、何をするのです。 さやかは身重なの。 夜更かしなんてとんでもないわ。 ミオモ? 佐倉さやか、二人目、出来ちゃいましたー。 二人目…。 まぁ、そういう事なんだ。 流石、なのです! うん? は? 流石、食い意地王の杏子なのです! 手を出すのが早い! …でしょ? て、おいこら。 人に変な二つ名を付けんな。 それからさやか、お前も何同意してんだ。 だって、ね? だってじゃないだろ。 …と言うか、ちょっとずれてるかな。 …強ち間違ってはいないわ、まどか。 聞こえてるぞ、ほむら。 …でも、間違いじゃないけど。 さやか。 …杏子ちゃんはくいしんぼなのだ。 おい、さやか。 違うの? 違わないけど…、一緒になって言わなくても良いだろう。 何にせよ、もう少し控える事も覚えた方が良いわね。 まさかとは思うけど…上の子が眠ってる傍でそういう事、してるんじゃないでしょうね? マミ、あんたな…。 さやか、お腹触ってもいいですか? うん、良いよ。 ほい。 ……おお。 なんだよ、その声。 この中に二人目が。 そだよ。 …と言うかなんだ、その手つき。 ふむふむ…。 ふふ、くすぐったい…。 おいなぎさ、もう良いだろ。 ……。 おい、なぎさ。 おやおやぁ、どうしちゃったのかなぁ? まどかの時は何も言わなかったのに。 …さやか。 なぎさ、もうそれくらいで。 帰るわよ。 むー、もう少し 駄目だ。 もう、離れろ。 杏子はケチなのです。 うるせぇ。 あーもう、そんな杏子が可愛いのだぁ。 ……さやか。 はいはい、後はどうぞご勝手に。 帰りましょう、まどか。 えと…うん。 じゃあ、ね。 途中まで一緒に帰りましょう、鹿目さん、暁美さん。 はい、マミさん。 もう少しだけ、さやかのお腹に はいはい、帰るわよ。 帰ったらごはんにしましょうね。 …帰っちゃったね。 そうだな。 …なんか、静かだね。 今はちびが大人しくしてくれてるからな。 みんながいっぱい、構ってくれたから。 うん。 ……。 …皆がいないと、寂しいか? ううん…そんな事ないよ。 だって杏子がいてくれるもん。 ……。 …杏子。 ちび、風呂入れないとな。 三人で入る? 勿論。 その方が良いだろ? うん…いい。 よし、じゃあ湯を入れ… ……。 …やっぱり、寂しいんだろう? うん…ほんの少しだけ。 ……。 …やきもち? なんで。 …だったらいいなぁ、なんて。 ……。 …ねぇ、杏子。 なんだい…さやか。 …今度、生まれてくる子も。 皆にたくさん、可愛がってもらえるといいね。 …そうだな、そうだと良いな。 あー、今日は楽しかったなぁ…。 …そうだなぁ。 ねぇねぇ、杏子。 んー。 …したい? うん? ね、したい? 何を? 言わせたいの? 寧ろ、言いたいのか? 問いに問いで返しちゃ駄目じゃない。 駄目でも良いからな。 だぁめ。 ちゃんと答えて。 …。 きょーこ。 …したくない。 ……。 で、何をだ? …キス。 だったら、したい。 なんだと思ったの。 教えない。 ははぁん、さてはエッチな事だなー? だとしたら、どう思うんだ? どう思うって。 したくないって、言われて。 …。 なぁ、さやか? ……。 ……。 …しょうがない、と思う。 しょうがない、な。 う…。 …まだまだ、この中にいたいだろうしな。 ……。 名前、考えてるか? …まだ、先だし。 そんな事言ってると、気付いたらその時になっちゃうぞ。 ちびの時みたいに。 …知ってるわよー。 ……。 …キス、してよ。 うん…。 ……。 ……。 …ねぇ、きょうこ。 んー…。 …あたし、したいな。 …。 …杏子に触って欲しいって意味。 ああ…。 …やっぱりエッチな事考えちゃったでしょ? そりゃ、考えるさ。 あ。 …したくないわけ、本当は無いんだから。 ……。 …ニヤニヤすんな、ばーか。 だってぇ…。 ……さやか。 きょうこ……。 …キス、したい。 うん…して。 もっと、ふかく、ふかく…。 ……。 ふ…。 …ふぇぇぇぇ!! …お。 わ。 ふぇぇぇぇん…!! あー、どしたどした。 おっぱい、かな。 おしめは…濡れてないな。 部屋の中、暑いか? あたしはそうでもないけど…。 ふぇぇぇん…。 やっぱり、腹が減ったのか。 杏子。 おう。 ふぇぇ、ふぇぇぇ…。 …さぁさ、おっぱいですよー。 ……。 …ん。 ……やっぱり、それか。 分かんないけど…まぁ、飲んでるし。 ……。 こぉら…じぃっと見てないでよ? ……次の子が生まれたら。 うん? もう暫く、ちび達のもんだよな…。 へ。 ……いや、なんでもね。 ……。 …いっぱい飲んで大きくなれよ。 ぷ……あはははははは。 …なんだよ、笑うなよ。 いや、だって…あははは。 ちびが飲み辛そうにしてるだろ。 なぁんだ、そんな事思ってたんだって思ったら。 …思わなくていい。 しょうがない杏子ちゃんでちゅねー。 さやか。 ……。 ……。 …杏子のものでもあるから、大丈夫だよ。 何言いだしてるんだ、ばか。 …だって、そうだもん。 しかも一生、ね。 ……。 ねぇ? ……。 …でも、そっか。 ふふふ。 …さやか。 なぁに? …したい。 ……。 したい、からな。 …はい、分かりました。 ……。 ……もう、いいかな? ……。 じゃあ、次は杏子ちゃんの ばか。 …もう、いいのにー。 あたしのしたいはそういう意味じゃ 分かってるよ。 はい、杏子。げっぷ、させてあげて? …おう。 …。 …。 …ねぇ、杏子。 なんだ…。 …しあわせ? …。 ね…。 …凄く、な。 そっか…あたしも、凄く。 ……。 ……。 …後で続き、しても良いか。 もっちろん…。 ……。 ……。 …ふぇぇぇぇ。 …て。 あれぇ、違った…? ふぇぇ、ふぇぇ…。 …うーん。 お腹はいっぱい…じゃあ、後は。 ……熱は無いな。 …んー。 ……。 ……。 …付き合うか。 ん、そだね…。 久しぶりだな。 最近はそうでもなくなってきたのに。 だねぇ。 さやかは先に寝てていいよ。 あたしが付き合うから。 あたしも 中に、いるだろ? でも いいから。 横になってろって。 …ちゃんと代わってね? ん、分かった。 ……。 あん、どしたー? 怖い夢でも見たかー? ……。 …よしよし。 杏子。 んーー…。 好き、大好き。 …。 これからも、あたし達を宜しくね。 …ああ、こっちこそな。 ……。 久しぶり。 ごめんね、少し遅れちゃった。 …ううん、良いよ。 久しぶりだね。 いつこっちに? 相変わらずだねぇ、連絡一つ寄越さないの。 うん、一昨日に。 ごめんね、連絡出来なくて。 出来なくて、じゃなくて、しなかった。 でしょ。 そういうわけじゃないんだけど…。 いいよ、知ってるから。 ああ…うん。 そういうトコ、本当に変わらないよね。 無神経と言うか、無頓着と言うか、自分の事しか考えてないと言うか。 そう、なのかな…。 それで何人の女の子達を泣かせてきたんだと思ってるのかな? あー…。 ま、泣かせているつもりもないんだろうけど。 …厳しいね。 そりゃあねぇ。 今となっちゃ、あたししかいないでしょ? あんたにそんな事言えるのは。 ……。 それとも? また新しい子、出来たとか? ……。 お、当たり? …それで、聞いてもらいたい事があって。 まさか、その為に帰国したとか? いや、その為だけじゃないよ。 だよねぇ。 あんたがヴァイオリン以外で帰ってくるコトなんて、まず、ないもん。 …はは。 それで? 今度はなんて言われてフられたの? …いや、まだフられたわけじゃないんだけど。 その子も楽器、何かやってるとか? …ピアノ。 へぇ、ピアノかぁ。 どんな感じ? それがね、とても繊細な音を鳴らす子なんだ。 うんうん。 僕は…その子の音がとても好きで。 前々から合わせてみたいなって、思っていたんだ。 それで、叶った? うん、叶ったよ。 彼女も喜んで応じてくれた。 で、付き合う事になったと。 ……そう、なのかな。 はい、それ。 それ、アウト。 …。 本当、甲斐性ないよねぇ。 …う。 ちなみにどこまで進んでるの? キスはした? ……。 その先も? ……。 なんて、これじゃただの出歯亀か。 まぁ、それはいいとして。 …彼女も音楽家だから、分かると思ったんだ。 は、何が? 何が分かるって言うの? …。 あのね、恭介。 分かるわけ、ないでしょ? …さやか。 じゃあ、聞くけど。 恭介はその子の事、分かってるの? 何を、分かってるの? …僕は、彼女の音が好きなんだ。 それってさ、突き詰めるとその子が好きなわけじゃないって事でしょ? ……それは。 まぁね。 音楽って、その人の中にあるものを奏でるものだと思うからさ。 恭介がその子の音楽を通じてその子の事を好きになったとも言えるけど。 …。 恭介、さ。 …僕は、どうすれば良かったのかな。 そんなの、知らないよ。 それはどこまで行っても、恭介にしか分からない。 し、その子がして欲しかった事だって、その子にしか分からない。 恋人だからって、全部、分かるわけじゃない。 …。 でもだからこそ、分かろうとするんじゃない。 それで空回りしたとしても、分かろうとする事を止めてしまったら…多分、お仕舞いなんだ。 ……。 ねぇ、恭介。 …なに。 もしもさ、その子に恭介の子供が出来たら。 え。 恭介は、どうする? 有体な言葉だけど、責任、取れる? ぼ、僕は ああ、してるしてないは別にしてね。 例えの話だから。 ……僕は。 それでもヴァイオリンを取るのなら。 それまでだよ。 ……取る、よ。 責任を? それとも? …責任、だよ。 へぇ。 でもそれってさ。 ……。 自分が望んだ結果じゃない、だから。 仕方なく、受け入れるって事じゃないの? …! ち、違う…! ……。 僕はちゃんと、その、責任を…。 ……あたしはさ、恭介。 …。 あんたの事、好きだったんだ。 …え。 だからさ、仁美と恭介が付き合う事になった時…それはもう、落ち込んじゃってね。 自暴自棄にもなった。そう、まるで世界の終わりかのようにさ。 実際、終わったんだけど。 さやか…。 ああ、責めてるわけじゃないから。全く気にしないで。 それから今はあの子、ちゃんとした彼氏さんと付き合ってるよ。 ちゃんとあの子を見てくれる、そんな人と。 そ、そうなんだ…。 でもってあたしも、未練なんかないの。 …さやかは いるよ。 とても、とても、大切な人が。 …。 だから、今となっては良かったのかなぁって思える。 だってそうじゃない? 恭介に想いが叶わなかった事であたしは…あたしの事を自分以上に大事にしてくれる人と出逢えた。 そしてその人を、あたしは好きになれたんだもの。 ……。 だから、ありがとね。 恭介。 …さやか? 恭介がいてくれたから、あたしは大事なものを見つけて…掴む事が出来た。 だから、ありがとう。 ……。 恭介もさ、いつか分かると良いね。 …うん、そうだね。 ま、そのままだと分かる日は来なそうだけど? さ、さやか…。 で、話ってそれだけ? あ、いや…これ、良かったら。 お、ヌガー? うん。 このお店のヌガー、美味しいんだって。 それ、恭介情報じゃないでしょ? …。 大事にしてあげてよ、彼女さん。 恭介の事、本当に好きなんだろうからさ。 …さやかには敵わないなぁ。 そりゃあ、幼馴染ですから? …もしも、さやかと あーはいはい、ストップ。 それ以上言ったら、あたしは恭介と縁を切るから。 ……。 ま、言われたところで今のさやかちゃんはちぃっとも、揺らぎませんけどね! はは…やっぱり、敵わない。 ヌガー、ありがと。 家人と一緒に食べるね。 …家人? 言ってなかったよね。 あたし、人妻になりました。 え……えぇぇ?! でもって。 杏子、杏子。 …もう、良いのか。 え。 うん、いいよ。 来て来て。 んじゃあ…よいせ、と。 さ、佐倉さん? よぉ、坊や。 あんたはやっぱり、相変わらずそうだね。 さやか、 今日は前々から、杏子と出掛ける約束をしてたの。 でも、恭介だから特別に少しだけ時間を作ったの。 あ、ああ…。 坊や。 は、はい。 さやかは、やらないよ。 え、え。 杏子。 言っておこうと思って。 もう、しょうがないなー。 そんな事言わなくなって、さやかちゃんは絶対なびかないのに。 知ってる。 だからこそ、な。 あ、あの…。 なに? なんだよ。 その…子供、は。 あたしの子供だけど? え、さやかの…。 あたしの子供でもあるけどな。 え……え? もっと言えば、この中にも控えてます。 …………えぇぇぇ。 言う必要、ないと思って。 …必要、ないって。 分かった? 教えてもらえない時の気持ち。 …。 まぁ、場合が全然違うけどなぁ。 …いや。 おめでとう、さやか。 うん、ありがと。 でもごめん、ちょっとどういう事か… 別に分からなくても良いよ。 どうせ、坊やにゃ分からないだろう。 …。 もう、杏子。 さやか、そろそろ。 うん、そうだね。 じゃあ、恭介。 あ、う、うん。 体には気を付けてね。 恭介、自分にも無頓着だから。 分かった。 気を付けるよ。 じゃあな、坊や。 あ、あの、佐倉さん。 あん? さやかを…その、僕が言うのはおかしいかもしれないけど と言うか、言わなくて良いよ。別に。 あんたに言われるまでもないし、女一人、満足に付き合えないあんたに言われたくもないし。 …。 杏子、トドメは刺さないであげて。 これでも一応、あたしの幼馴染なんだから。 そういうさやかこそ、結構、きつい事言ってたけどな。 そりゃ、幼馴染ですから? さんざ甘やかした結果がこのザマだと思うけどな。 はい、反省してます。 ……え、と。 今日は、ありがとう。さやか。 時間、作ってくれて。 どういたしまして。 じゃあまたね、恭介。バイバイ。 うん、またね。 さやかはやらないからな。 …。 もう、杏子はー。 Song... ”and I'm home” 佐倉杏子・佐倉さやか BGM... “HOY” Gloria ESTEFAN “Canción de la isla” DIAMANTES はい、ばんごーう! いち! に! さんー。 ほむ! …うー。 杏子、代理! ごー。 五人合わせて! 「ほむら構い隊」、な。 …莫迦なの? いや、あれで至極真面目にやってるよ。 一層、莫迦としか思えないわ。 はいはい、隊長はさやかちゃんです! そんなわけでぇ…。 …私、帰るわ。 さようなら、杏 させるかぁ! みんな、とっつげーき!! 「「「「きゃーーー!」」」」 ちょ、な……美樹さやかぁぁぁ!!! だーかーら、あたしは佐倉さやかだって。 「「ほむら!」」 「ほむらー。」 「ほむーー!!!!」 「…うー。」 や、止め…止めなさい! きょ、杏子、貴女も見てないで あはは。 …佐倉杏子ぉぉぉぉぉ! いやだって、こんな暁美ほむら、滅多に見られないしなぁ。 はぁ?! そうそ。 それにね、たまにはハメを外すのも良いもんだよ、暁美ほむら。 ……っ、ちょ、貴女達、いい加減に…! 「「あはははは。」」 ほむー、ほむーー? ………。 ぐったりだなぁ、ほむら。 とまぁ、これがあたし達の日常なわけですよ。 思い知ったか。 …後先考えずに、増やしておいて。 うん、また一人増える予定。 ねぇ、杏子。 そうだな、さやか。 …あの時点で、あと二人では無かったの。 残念。 それは最低限の数、でした。 増えると嬉しいもんでさ。 ほら、今のところ一番下の子もさやかに良く似てるだろ? 可愛いよなぁ。 もう、杏子ったら。 次の子もさやかに似てると良いな。 だーめ。 次の子は杏子に似た格好良い子か、可愛い子の予定なんだから。 ……莫迦だわ、本当の莫迦だわ。 ところでほむら、今日はまどかと一緒じゃないのな? …まどかならもう少ししたら来るわ。 珍しいな、一緒じゃないなんて。 まぁ、良い事じゃない? 少しはまどか離れしないと。 貴女にだけは言われたくないわ、佐倉さや ほむー?ほむーー。 ……。 はは、懐かれたもんだなぁ? これは蓼食う虫も好き好き、ですかな? ほむ、ほむ。 …何。 ほむ! …何が言いたいのか、分からないわ。 ああ、ほむらの膝に座りたいんだな。 は? いつもは杏子の膝の上が指定席なんだけど。 ほむらが来るとほむらが良いみたいなんだよねぇ。 …ちょっと、意味が分からないわよ。 因みに、杏子の膝の上はさやかちゃんの永遠の指定席です。 最近は子供達が寝た後になっちゃうけどな。 全く、聞いてな ほむ、ほむ、ほむ。 ……。 頼むよ、ほむら。 ちょっとした予行練習と思えば良いじゃない? …何のよ。 言わなくても分かってるくせにぃ。 私とまどかは ほむぅ…。 ……。 …お、動揺してるか。 …もうひと押しってトコかな。 聞こえてるわよ、ダブル佐倉。 ほむ、ほむーー。 ……はぁ。 仕方無いわね、少しだけよ。 …! ほむー! 良かったな。 良かったね。 …なんで私に。 言ったろ? もう少し待っててくれって。 …私は少しも待ってはいなかったわ。 ほむー♪ うんうん、ご満悦な顔。 ………。 まどか、遅いな。 ほむら、喧嘩でもしたのか? それとも愛想を尽かされちゃったとか? ……。 …ほむー? え、本当に? …違うわよ。 良かったらあたし達が話を聞いてあげますよ、ほむらさん? 間に合ってるわ。 まぁまぁ、遠慮しない。 ……。 ほむら、あたし達で良かったら本当に ほむーーーーー!! お。 わ。 ……。 ほむ、あそぼ、あそぼ。 …本当に何でも無いから。 大丈夫よ。 …そうか。 なら、良いけど。 えー、ちょっとつまんな 美樹さやか。 …はいはい、なら良いですよ。 それから佐倉さやかって言って、本当に。 ………。 ほむー! ピンポーーン。 お、ほむらの待ち人が来たかな。 良かったな、ほむら。 ほむ! ……。 じゃあまたね、さやかちゃん、杏子ちゃん。 おう、またな。 うん、またね。 ……。 ほむ……。 …もう、帰るから。 うー……。 …杏子、さやか。 ほむらはまた来てくれるってさ。 その時にまた、な? …うぅ。 よしよし、後でさやかちゃんと遊ぼっか。 何がしたいかな? ……。 …え、と。 離れないね。 ……。 悪いな、ほむら。 どうにも離れたくないみたいだ。 …然う言われても困るわ。 ねぇ、ほむらさ。 いっそ一晩、一緒にいてあげてくれないかな。 この調子だと…ねぇ? …無責任な物言いね。 佐倉さやか、それでも母親なの。 母親だから言っているんだよ。 この子、よっぽどほむらと一緒にいたいんだ。 だから、 甘やかせば良いと言うものでは無いわ。 な。 あたしはただ、 …私はまた、来るわ。 ……。 だからその時まで…良い子にしてる事。 約束、出来るわね? …ほむ。 指、出してごらんなさい。 …? 小指。 ほむ。 ……ゆびきりげんまん、 ……。 うそついたら、はりのます……ゆびきった。 ……。 これで私は何があってもこの約束は破らないわ。 だから今日はこれでお仕舞いよ。 …! ほむ! うん、良い子ね。 …ゆびきりげんまん、か。 懐かしいな…。 …ゆびきりげんまんで来たか。 予想外だったわ。 ありがとな、ほむら。 …別に大した事では無いわ。 でもほむらがゆびきりげんまんなんてねぇ。 かわいいとこ、あるんじゃない。 …貴女、私を何だと思ってるの。 んー、化石頭? …杏子。 うん? 貴女の嫁の頭は一生、良くならないね。 そこが可愛いんじゃないか。 て、おいこらー。 はは。 むぅぅ。 ほら、可愛いだろ? …そんなんでだまされるさやかちゃんじゃないんだから。 勝手にやってなさい。 さやかちゃん。 なぁに、まどか。 最近、躰の調子は大丈夫? わたし達だけじゃなく、マミさんも気にしているから。 うん、大丈夫だよ。 ありがとね、まどか。 …わ。 ご褒美に頭を撫でてしんぜよう。 …もう、さやかちゃんってば。 ……杏子。 …まぁ、気持ち分かる。 が、こればかりは仕方ないだろ。 杏子にも後でやってあげるからね。 …ああ、うん。 さやか。 なに、ほむら。 好い加減、少しは考えなさい。 数を増やせば良いと言うものでは無いでしょう。 …。 杏子も分かっているのでしょう? どれ程の負荷が掛かっているのかは。 …ああ、分かってるつもりなんだけどな。 う…? …それでも、あたしは後悔なんかしないから。 するわけ、ないから。 うー…? えへへ、あんたは可愛いな。 流石、あたし達の子ども! ねぇ、杏子。 だな。 でも、この子だけじゃなくてみんな、可愛いけどな。 うん、みんなあたし達の大切な子供達だもんね。 ああ、そうだ。 みんな、大切な家族だ。 ……。 …ほむらちゃん。 …帰りましょうか。 まどか。 ……。 …? まどか? …んーん、なんでもない。 じゃあ、帰ろう。 …ええ。 ほむ!まど! うん、ばいばい。 さようなら。 また…ね。 げんま! ええ、げんまん。 …さーやか。 ん…。 …疲れたか? んーん…。 …もう、寝ようか? もう、少し…。 おう…分かった。 …へへ、杏子。 ん…? …あたしの、指定席。 特等席…。 …いつの間にか、そういう事にされてたな? 何よぅ…不満なの? …まさか。 ん、杏子…くすぐったいよぅ。 …こうされるの、好きでしょ? ばぁか…。 ……さやか。 ねぇ、杏子…。 …うん? 冗談、みたいだね…。 …冗談? だってあたし達が夫婦だなんてさ…。 …なんだよ、突然。 子供もいて…二人が望んだから、生まれてきて。 ……。 …こんな未来があるなんて、夢みたい。 夢じゃない…。 …ん。 そうだろ…さやか。 …うん、杏子。 さやか…。 …ね。 なんだい…。 ……何度でも、名前を呼ぶよ。 …? 不確かな未来でも。 …。 ……不確かな未来でも。 ……。 ……。 …何度目の気持ちだろう、ここにある温もりは。 …。 間違いでも構わない…そばにいること。 ……。 …ここにいるよ。 ……帰る場所は。 ここだよ…さやか。 ……うん、杏子も。 ああ…。 ……。 …なんか、しんみりしちゃったじゃないか。 ん…ごめん。 …。 …ねぇ。 しんみりするのは、なしだぞ…? …分かってます。 あの子、ほむらに懐いているね…。 …ああ、そうだな。 あいつだけ、赤ん坊の頃に泣かなかったしな…。 …。 …なんだ、何か思う事でもあるのか? これでほむらも少し、考えてくれるかなぁって。 …どうだろな。 あいつは頑固だからな…。 …でも、子供には優しいし。 あいつは不器用なだけなんだよな…。 …何よ、分かってるような口ぶりで。 まどかがいつだか、言ってた事だよ…。 …ふぅん。 な、さやか…あたしがいつだか見た夢の話、覚えてるか…? …いつ? お前との子供がいるって…しかもいっぱい、さ。 …ああ、聞いたかも。 もう、夢じゃなくなったな…。 …叶えてあげるって、言ったでしょ? 夢みたいって言ったくせに…。 …杏子。 その時の夢でさ、やっぱりほむらに懐いている子がいたんだよ…。 …そうなの? ああ…。 …なんか、不思議。 そうかな…それすらも、お前が叶えてくれたような気がするんだけどな。 …そうかなぁ。 さやかさ、なんだかんだ言っててもほむらの事、構いたがるだろ…? それって結局、ほむらの事が放っておけないって事なんじゃないか…? …。 …な、さやか。 ……あいつ、さ。 うん…。 …世界、滅茶苦茶狭いのよ。 今でも。 それ、お前が言うか…? …今は杏子のおかげで少しは広がったもん。 ん、さやか…。 …ね、キス。 ……話は? それより、キスが欲しいの…甘いの。 …キスも良いけど。 …なに? ……頭、撫でてくれるんじゃなかったのか? ……。 …なぁ、さやか。 キスが先…それは、後。 …どうせなら、キスしながらしてくれよ。 きょ、う…。 ……な。 ……。 ……。 …できるか、ばか。 ……ぶきようだな、さやかは。 それ、きょうこにはいわれたくなーい…。 ……。 …ね、きょうこ。 なんだい…さやか。 …あと、もうすこしで。 …。 もうすこしで、あなたのゆめ、ぜんぶかなえてあげられる…。 …うん。 あなたのゆめは…あたしのゆめだから。 …ありがとう、さやか。 ……。 …でも、無理はしないようにしないとな。 みんなが、心配してくれてるんだから…。 ……うん、分かってるよ。 そろそろ、寝るか…? …もう少しだけ。 子供達が寝てる間だけは…。 ……さやか。 …。 …このまま寝てくれるなよ、さやか。 うぅ…やだぁ…。 …ベッド、連れて行ってやるから。 ……。 さやか…ほら。 …きょうこ。 ん、いいこだ…。 ……やだ。 て、おい…しがみつかれたら、立てないだろう? …このままが、いいの。 これじゃ、寝られない…。 ……。 …お前は寝られるかもしんないけどさ。 じゃあ、キス…。 …さんざ、したよ。 ……。 …さやか、寝るならベッドで。 こんな体勢で寝たら疲れるだけだ…躰にも、良くない…。 …じゃあ、キス。 ……。 …あれだけで、さんざ、したことになるの。 なっちゃうの…。 …今夜は一段と、我儘だなぁ? ……。 …じゃあ、こうしよう。 キスの続きは…ベッドの中で、してやる。 だから言う事、聞いてくれよ…さやか。 ……さんざ。 …うん? さんざって、いわないで…。 ……。 …あなたからそういうことば、ききたくない。 ききたくないの…。 ……さやか。 あきられちゃったと、おもうから…だから。 …ばか。 ……。 でも、分かった…もう、言わないようにするよ。 …きょうこ。 さぁ…行こう、さやか。 ……だっこ。 仰せのままに、お姫様。 ……。 ……。 ……なにそれ、へん。 言うな…分かってるから。 …でも、すき。 ……。 …あたしの、あたしだけのひと。 さやか…。 ……。 ……。 …ハハ…かぁちゃ…。 …! ……? うぅ…。 …どうした、起きちゃったのか? …なに、どうしたの。 うー…。 起きちゃったみたいだ…。 ……あぁ。 ハハ……かぁちゃ…。 …さやか。 ……やだ。 うぅう…。 さやか。 ……いまは、あたしだけのものなのに。 ハハ、かぁちゃ…だっこ…だっこ…。 ……さやか。 ……。 う、ぅ…あぁぁぁ…ん…。 …仕方ない、な。 さやか、片手になるけど我慢してくれよな。 ……ん。 よし…じゃあ。 ……。 …立つぞ、さやか。 まほうのむだづかい…。 …そう言うなら。 いや。 …はぁ。 我ながら、甘いよな……なぁ、ほむら。 ……ほかのおんなのなまえ、ださないで。 分かった、分かったから…抓るなって。 あぁぁぁ……。 泣くな。 …? ハハ……? しっかり、掴まれよ? …ハハ! よしよし…じゃあ、行こうか。 …きょうこ。 うん…? …やくそく。 …。 ……キス。 ばーか…忘れてるわけ、ないだろ? …ん、よろしい。 ……う、ん。 ……。 …あさ、か。 ……。 …けっきょく、どれだけしてやったっけか。 ……。 …なぁ、わがままさやか? う、ぅ…ん……。 …もうすこし、このまま あーさ、あーーさーー! …ぐぇ。 ハハー、ハハー。 …そう、だった。 かぁちゃ、かぁちゃ。 ……うぅ。 あさー、あーさーー。 …分かった、分かったから。 ……うー。 はぁく、はぁーくー。 …さやか、起きられそうか。 ……だめ。 かぁちゃ、かぁちゃ、ごはん、ごはんー。 分かった、今起きるから。 腹の上で暴れるな…。 …というかこのこ、なんでここにいるんだっけ? めしーー。 夜、起きてきて…それで。 …おなじべっどに? めーしーー。 …しょうがないだろ? 二人して、離れてくれなかったんだから。 ……あたしは、いいんだもん。 かぁちゃ、めし、めし。 はら、へった。 かぁちゃんはまだ、寝足りないってさ。 今朝はあたしが作るからな。 ……。 ハハ? ああ、今朝はハハのごはんだ。 ハハーー!! あ、こら、まだ皆は起こさなくて良いからな? 起こすのは飯、出来てたからだ。 あい。 さやか、 …きょうこ。 と言うわけだから、出来たら起こしに来るよ。 それまで …ううん、おきる。 良いのか。 …だんなさんのごはんをつくるのは、およめさんのやくめだから。 あたしだって嫁だろう? ……おきる。 かぁちゃ…? …おはよ。 はよ! …ふぁぁぁ。 きょうこ、おはよ。 おはよう、さやか。 …ん。 ん? ……おはよう、の。 ああ…うん。 ハハ? …ちび、ちょっとだけ我慢しててな? あう。 …さやか。 ん……。 …おはよう、さやか。 今日も一日、よろしくな。 …おはよう、杏子。 今日もよろしくね。 …うぅーー。 ああ、今離すよ。 苦しかったか、ごめんな。 うー! …さぁて、じゃあ起き はら、へったーー! おなか、へった。 ごはん、ごはんー! ふぇぇぇん…! …るか、さやか。 うん…杏子。 今日も、頑張っていくか。 一緒に。 うん…! |