−女の子にはなれないけど(順夕)





   ……。


   …順。


   わ、吃驚した…!


   …。


   なんだ、夕歩。
   どしたの?


   …何が?


   あたしの部屋に来るなんて。


   順だけの部屋じゃない。


   そうだけど。
   珍しいね。


   来ちゃ、だめなの。


   姫ならいつだって、大歓迎。


   …。


   今なら丁度、綾那もいないし。


   …どこに行ったの。


   はやてちゃんとコンサートねーちゃん中。
   あれ、コンビねーちゃんの方が良いのかな。


   何それ。


   はは。


   …また。


   ?


   そんなの、見てたの。


   あー…あははは。


   好きだね。


   …今、片付けます。


   ……。


   ?
   夕歩?


   順の、ばか。


   あー…すみません。


   ……。


   でも、夕歩ほどかわいい女の子はいませんから。


   …じゃない。


   え?


   女の子、なんか。


   …。


   …。


   …姫ほどかわいい女の子、他にいないと思いますけど。


   ……。


   ぐえ。


   姫言うな、ばか。








  −これが最後。(俺屍版江志)





   ……。


   ……。


   …。


   ……江利子さま。


   …。


   …。


   …志摩子。


   …はい。


   貴女の人生は、私のものでは無いわ。
   勿論、この家のものでも無い。


   …存じております。


   なら、良い。


   …それでも、私は。


   もう。


   …。


   私は。


   …はい。


   自分の為に。


   …。


   生きるものよ。
   人の為になんか生きなくても良い。


   江利子さまは。


   時間は、流れていく。


   …。


   こんな、他愛の無い事を、話している間も。
   止まらず。


   …止まってしまう事は、ありません。


   …。


   …。


   さようなら、志摩子。


   …。


   私は直、死ぬわ。
   己で、終わらせる。


   ……知って、います。


   …。


   然う、教えてくれたのは…誰でも無い、貴女ですから。








  −あざとい、痣。(まこ亜美)





   水野さん。


   …あ。


   ごめん、待たせた。
   話、長くて。


   ううん、大丈夫。


   帰ろうか。


   …うん。


   …。


   …木野さん。


   うん?


   先生と…


   大した話じゃないよ。


   …。


   いつもの、ただの進路の事。


   …。


   高校、行けなくて良いのかってそんな話。


   ……。


   あたし、莫迦だからさ。


   …違う。


   …。


   木野さんは…


   完璧。


   …。


   って、なんだろうね。


   …。


   ……。


   …完璧なんて、無いわ。
   そんなもの、どこにも。


   …。


   …。


   …帰ろう、水野さん。
   今日、塾だろう?


   …。


   …終わる頃、迎えに行くよ。
   だから…。








  −ソーダ水へダイブ。(ロントとアリス)





   アリス。


   …。


   アリス。


   …。


   まだ、起きない?


   …うるさい、放っておいて。


   喉、渇かない?


   乾かない。


   じゃあ、乾く前に言って。


   …。


   ……。


   …何、してるのよ。


   これ、面白いよ。


   …何が。


   アリスが、泡の中のお姫さまみたいになったみたい。


   は?


   こんな話、エリスから聞いた気がするけど。
   なんだっけ。


   …。


   と。


   …うざい。


   んー……。


   …?


   しゅわ、しゅわ。


   …だから。


   ほんのりちくちくするけど、でも、甘い。


   ……。


   もう少しゆっくりしてよう。
   時間は、いっぱいあるから。


   ロ…ん。


   …しゅわしゅわしてるけど、それが、気持ちが良い。


   ……莫迦じゃないの。


   飲む?


   飲まない。








  −ひだまりにわらう。(ナディエリ)





   エリス。


   あ。


   やっと見つけた。


   また?


   ふふ、然うね。
   ナディは?


   あそこ。


   ん?


   こうしょうちゅう?


   ああ。
   あんまり上手じゃなさそうだけど。


   ぶきよう、だから。


   ふふ。
   貴女は荷物番?


   うん。


   時間、掛かりそう?


   もう、おわりだとおもう。


   じゃあ、一緒に待ってようかしら。


   いいの?


   久しぶりなんだもの。


   そっか。


   元気そうね。


   うん、げんき。
   ナディも、わたしも。


   ナディ、が先なのね。


   ?


   なんでもないわ。


   ……あ。


   ん?


   ナディ。


   ……あら。





   あーーーーーもう。





   おかえりなさい、ナディ。


   ただいま。


   ナディ。


   …あ?


   失敗に終わったようね。


   なんであんたがここに。


   さぁ、何でかしら。
   たまたま?


   あ、そ。
   エリス、何か変わった事は?


   ない。


   なら、よし。
   じゃ、いこっか。


   いえっさ。


   もう、出るの?
   この町には泊まらないの?


   もう少し、先に行く。


   然う。
   残念ね。


   ……。


   …ん?
   なに、エリス。


   …なんでもない。


   …?


   …だめ?


   どうしようかな。


   …。


   まぁ、いいけど。


   …やった。


   変なヤツ。


   ナディ。


   あん?


   一番近くにいる人って、気付かないものなのね。


   …は?








  −空から落ちてきたんだ(聖蓉)





   この子が?


   タイミング良く、ね。


   そんな事って、あるものなのね。


   なつっこくてさ。


   飼い猫ね、屹度。


   だと思う。


   どうするの?


   持っては帰れないでしょや。


   …住所、書いてあるわ。


   どこ?


   首輪の…。


   へぇ、猫にもそういうのあるんだ。


   大事にされているのだわ。
   毛並みも綺麗だし。


   一人で帰れるかな。


   それは…どうかしら。
   ここからは少し離れているし。
   犬だったら…とは、思うけど。


   猫だって、犬に負けてないさ。


   けどこの子、まだ少し小さいわ。


   じゃあ、送っていって差し上げましょうか。


   分かるの?


   蓉子さんがいるし?
   放ってはおけないでしょう?


   …。


   じゃあ、行こうか。


   …ええ、行きましょうか。


   はは。


   何よ。


   抱っこ、してみる?


   良いわ、聖に懐いてるみたいだから。


   嫉妬は?


   まさか。


   ですよね。


   可愛いわね。


   蓉子さんがね。


   面白くない。


   どっかのでこちんみたいなコト、言わないでよ。


   私はそんなつもり、無かったけれど?


   あった方がマシだった。


   …ふふ。


   よーこ、にしてやる。


   は?


   この子の名前。


   …一寸。


   着く、まで。


   莫迦。


   どういたしまして。


   意味が分からないわ。








   タイトルは「ふたりへのお題ったー」様から。
   ぱちぱち、ありがとうございます!