…近付いてきてるな。


   …。


   来なくても良いのに…やだな。


   …。


   ……また、光った。


   …。


   uno, dos, tres, cuatro............diez.
   やっぱ近付いてきてるし…。


   …。


   ……エリス。


   …ナディ。


   そんなとこに突っ立てるくらいなら…こっちに来たら。


   …。


   ……来てよ。


   …ん。


   ……。


   ……ナディは苦手。


   あ…?


   …あれ。


   ……。


   …知ってた。


   …。


   …。


   …あれは、嫌なものを連れてくる。


   うん…。


   …思い出したくないことも。


   …。


   …まぁ、雨があまり好きじゃないからね。
   余計かもしんない。


   …痛い?


   ん…?


   …古傷。


   ああ…。


   痛い…?


   ……今は、平気。


   …。


   …触ってて。


   ……いえっさ。


   …。


   …。


   ……誰でもなかった頃。


   …。


   ……それを、思い出す。


   …ん。


   …。


   …。


   ……神さま、なんだけどなぁ。


   神さま?


   …昔の言葉で、イリャパって言うんだけどね。
   太陽の神さまの次に大事な神さま…だったかな。


   …。


   雲を呼び、大地に恵みの雨を降らせる…。


   …あまり降ると迷惑。


   はは。


   ……。


   …エリス。


   ……なぁに。


   …名前、呼んでよ。


   …。


   あたしの…。


   …ナディ。


   ……。


   ナディ。


   ……うん。


   もっと…?


   …。


   ……。


   …遠ざけても、いい?


   いいよ。


   …。


   …いいよ、ナディ。


   ……ありがと。


   でも…。


   …でも?


   …。


   …エリス?


   ……ベッド。


   …。


   折角、だから。


   …あんたに言われるなんてなぁ。


   ナディは椅子ばかりだったよ?


   …。


   …今、みたいに。


   でも。


   …。


   …あんたとこうなってからは、ベッドばかりだと思うけど。


   ……。


   …でしょ?


   ……ううん。


   こらこら…。


   …今日みたいな時。


   ……。


   …そんな時はいつも椅子なの。


   …。


   …私がいても。


   ……。


   …。


   …参ったなぁ。


   …。


   意識してたわけじゃないんだけど…でも、ああ。


   …。


   ……ごめん、エリス。


   ううん、いいよ…。


   …。


   ……甘えてくれるなら。


   …。


   …。


   …あなたの名前。


   ん……。


   ……いっぱい、呼んであげるね。


   ……。


   忘れないように、分からなくならないように…。


   ……。


   …二度と、誰にもならないように。


   ……うん。


   ナディ、あなたはわたしの…。


   エリス……。








   Que llueva, que llueva,
    雨よ、ふれ、ふれ。


   …。


   la bruja está en la cueva.
    魔女は、ほら穴で。


   …。


   Los pajaritos cantan,
    小鳥たちは歌う、


   …。


   las nubes se levantan.
    雲はわきあがる


   …。


   Que sí,
    きっと、ふるよ、


   que no.
    いや、ふらない。


   …。


   …つかこれ以上、降らすな。


   魔女、だから?


   …こいつめ。


   む…。


   雨、好きじゃないって言ってんでしょうが。


   …えへへ、そうだった。


   わざとのくせに、よく言う。


   ばれた。


   ばれるわい。


   …ふふ。


   歌うなら…もっと違うの、歌えっつの。


   ちがうの?


   他にもあるでしょ。


   んー…。


   …。


   …タコス?


   やめて、お腹がすくから。


   食べたのに。


   って言っても、大分前だから。


   …。


   …。


   くいし


   このやろ。


   むぅ。


   …鼻、このままかじってやろうか。


   …。


   …。


   …おいしいかも。


   んなわけないから。


   …。


   …。


   …でも、いっぱいかじられた。


   いっぱいじゃないわよ。


   …。


   なに。


   …いっぱい。


   …。


   …。


   …あーはいはい、じゃあいいわよ。
   それで。


   …ほんとうのことなのに。


   うっさい。


   …。


   …なに。


   いいよ?


   は?


   鼻、かじっても。


   …。


   …。


   ……やめとく。


   そっか。


   …て、こら。


   …。


   かじるな。


   …。


   エリス。


   …。


   て、舐めるな、くすぐったい。


   …。


   このやろ。


   …あん。


   止めろって言ってんでしょうが。


   しつこい?


   しつこい。


   ナディもしつこいよ?


   はぁ?


   すごく。


   すごくって


   似たもの夫婦?


   …。


   …すごく、ではないと思う。


   思う?


   …。


   …。


   …もう、いい。


   いいの?


   この話になると、いつも終わんないから。


   終わらせたい?


   いいかげん。


   ねる?


   ……。


   …。


   …つかさ。
   なんでまた、あの歌を歌ったのよ。


   ナディが歌ってたから。


   …。


   初めのころ。


   でもあたしは


   魔女だから。


   だからって


   でも、降らすのは神さまだった。


   …。


   私じゃなかった。


   当たり前だ、ばか。


   …うん。


   けど、よく知ってたわね。


   うん?


   魔女。
   あたしはそう歌わなかった。


   …。


   本?


   うん。


   …まぁ、あんたがいいならそれでいいけどさ。


   ナディがいいって言ってくれたから。


   …。


   魔女でも。
   言ってくれたから。


   ……。


   ねぇ、ナディ。


   …ん。


   私は、エリスだよね?


   …当たり前、だ。


   ナディの?


   …。


   …ナディの。


   ……言わすな、ばか。


   私は言うのに。


   だから


   ナディはナディ。
   エリスの。


   …。


   …。


   ……雷。


   …。


   遠ざかった。
   よかった。


   …ナディ。


   ふあぁぁ…。


   …ねむい?


   んー…。


   …ずるい。


   うん?


   まだ、言ってくれてない。


   …ずるくない。


   ずるい。


   エリス。


   …。


   …あんたがいるから。


   …。


   もう、こわくない…。


   …。


   …あんたが、いれば。


   ……うん。


   ん…じゃあ、寝よっか。


   …でも。


   ん?


   …こわがりナディもかわいい。


   あ…?


   …えへ。


   ……このやろ。


   あん、だめ…。


   …こわがりで、わるかったな。


   わるいなんて、いってない…。


   ……。


   かわいい…。


   …こっちは、かくしてたってのに。


   ばればれ…?


   …わるかったなぁ。


   もう、かくさなくていいよ…。


   …。


   …いいの。


   ……エリス。


   ナディのぜんぶ、しりたいから…。


   …かっこわるいんだけど。


   しってる…。


   …こいつ。


   ねぇ…。


   …ん。


   ……いっかいじゃ、たりない。


   ……。


   たりない…。


   …この、そこなしめ。


   おたがいさま…?


   …あぁ?


   あらくれもの…?


   ……。


   ん、ナディ……。


   ……ばぁか。


   ……。


   ……。


   ……ね、ぇ。


   ん…。


   ……わた、し。


   ……。


   ナディの、だよね…。


   …。


   いいんだよね…。


   ……。


   …ことばに、できないなら。


   ……。


   からだで、おしえて…。


   …ばか。
   はずかしいこと、いうな…。


   からだにだけ、わかることばで…。


   ……。


   …ねぇ、はやく。


   ……ばか。


   あ……ぁ、あぁん。


   …エリス。


   あぁ、ナディ…。


   ……あんたは。


   もっと、おくまで…。


   ……。


   もっ、と…ん、ぅ。


   ……いうな、はずかしい。


   ……。


   ……。


   …かわいい、ひと。
   さっきはあんなにせっきょくてきだったのに…。


   だから……。


   …あなたのくちで、ふさいで。


   ……。


   からだで、だまらせて………。


   …こんどは、どこのれんあいばなしだ。


   ……。


   ……。


   …ナディ、と、わたしの。


   ばーか……。








   今日は良い天気だね。


   嵐がどっかに行ったから。


   空、高い。


   雲がないから。


   ナディ。


   うん?


   早く。


   て、エリス。


   ナディ、早く。


   分かったから、前を見ろって。
   転んだらどーすんだ。


   大丈夫。


   大丈夫じゃない。


   大丈夫だよ。


   だから、


   だって。


   うぉ。


   ナディが、いるから。


   あのなぁ。


   だから、大丈夫。


   あたしがいる方に転ぶとは限らないでしょうが。


   限らない?


   限らない。


   そっか。


   ほら。


   うん?


   無いとは限らないから。


   …。


   あたしがいるから大丈夫って言うなら。
   ちゃんと








   …。


   …。


   ……。


   …エル。


   …?


   もう、良い。


   …アク、リャ?


   もう、お前が居なくとも。
   あれらは大丈夫だろう。


   アクリャ…。


   あれらは己の足で歩いている。
   歩いていく、どんな道をも。


   …。


   長かった。
   が、いつかは終わりが来る。


   …。


   一つの国が滅びるように、物事に恒久なものなど無い。
   然うだろう。


   …。


   …。


   …。


   …あれは真の名を、そして共に歩む者をも得た。
   もう、思い残す事は何も無い。


   でも、ほんとうはアクリャが…


   …。


   …。


   …ナディ。


   …。


   其れがあれの名だ。
   其れ以上の名など、思いつかぬ。


   でも、


   名無し。


   …。


   お前らしい。


   …だって。


   が今は其れに、然う、あの小さき魔女が意味を見出した。
   あれはもう、名無しじゃない。


   ……。


   お前が名付け、小さき魔女が意味を与えた。
   あれにとって、此れ以上の名は無い。


   …わたしのことはおぼえていないから。


   そんな事は瑣末な事だ。


   …。


   心が覚えていなくても、其の証は躰に、名に刻まれている。


   …。


   あれは、お前に似ている。


   …!


   神が宿る湖のように、澄んだ青。
   然う、お前は確かに、あれの…。


   …うん。


   矢張り、嬉しいものなのだな…。


   うん…うん…。


   願いは、叶った。


   …。


   古き理はもう、無い。
   必要無い。


   …。


   …。


   …アクリャ、わたし。


   言ったろう。
   もう良いと。


   …ううん、ちがうよ。


   違う?


   …。


   エル。


   …やっぱり、どんかん。


   ……。


   アクリャ。


   …と。


   …。


   ……エル。


   …きて、くれた。


   …。


   やっと……。


   ……うん。


   ずっと、ずっとまってた…。


   …。


   もう、はなれない。


   …。


   ……もう、はなれたくない。


   …。


   はなさないで、もう。


   …離したくて、離したわけじゃない。


   …。


   ……離したくなんか、無かった。


   …アクリャ…アクリャ…。


   ……。


   ……。


   …エル、これからは。


   うん…。








   捕まえられてろ?


   ……。


   て、聞いてる?
   つか、無視されるとすっごい恥ずかしいんだけど。


   ……。


   …?


   ……。


   エリス、どした?


   …ナディ。


   うん?


   ……。


   気分が悪くなった?
   だからあれほどはしゃぐなっ…て。


   …。


   ちょ、何。
   なんで泣いてんのよ。


   …ううん。


   でも


   ナディ。


   …わ。


   ナディ、ナディ…。


   ……ほんとにどうしたの。


   …。


   …なんだか、分かんないけど。
   しょうがな


   …。


   …。


   …ナディ?


   ばあ、ちゃん…。


   …。


   今、ばあちゃんの声が…。


   ……。


   …まさか。
   だって、もう…


   ……覚えていなくても。


   …。


   刻まれて、いるんだよ。


   エリ、ス…。


   …躰に、名前に。


   ……。


   ナディ。


   …エリス。


   ナディは、仕合わせだったんだね。


   え…。


   ずっと…。


   …あたしは。


   でも。


   ……。


   これからはもっと、仕合わせになるの。


   …あ。


   私と。


   ……。


   …なるの。


   …。


   …。


   …恥ずかしいことを、さらっとだな。


   プロポーズ?


   今更、だ。


   …いたい。


   何を言い出すかと思えば…たく。


   …。


   あたしの仕合わせは、エリス。


   …。


   あんたと出逢ってから、始まったの。


   …私と。


   そう。
   だから。


   …だから?


   もっと、仕合わせにしてよ。


   …。


   ぽかんとして。


   ……じゃあ。


   あ?


   ナディもして。


   …。


   私のこと、もっと仕合わせにして。


   …。


   …。


   『いえっさ!』


   …。


   …。


   あはは。


   ふふ。








   ・


   ・








   …例えば。


   …。


   全血液量の二分の一が失血致死量とされている。
   その量を一度に失えばどんなに健康な成人でも死に至ると言われているわ。


   …。


   …。


   …それで。


   ……血は死ななければ、生きていれば再生されていく。


   …。


   今にして思えば、それは命でも同じ事だと。


   …。


   …概念なんて、貴女達を見ていると覆されてばかりだわ。


   …。


   …若しも。
   命にも致死量と呼ばれるものが存在するのならば…。


   …あるんじゃないの。


   …。


   実際、それで死んでるしね。
   あたし。


   …。


   …躰から力が抜けていく、抜かれていく。
   自分の躰が冷たくなってあの感覚は…今でも思い出せる。


   …。


   …だけど、それ以上に。


   …。


   この子のくれた命の温かさは…忘れない。


   …。


   あたしは、エリスが居たから今でもここに居る。


   …ええ、然うなのでしょうね。


   …。


   …。


   …あんた、さ。


   …何かしら。


   ちょっと見ない間に、随分と歳、取ったんじゃない。


   …。


   …そういや、リリオもでかくなってたっけ。
   今じゃ…


   …リリオだけでは無いでしょう?


   …。


   貴女達の子も…。


   …時々、手紙が来るなぁ。


   …。


   ……ウィニャイマルカ、か。
   もう、随分と遠い気がする…。


   …。


   ……おばあちゃんになりたい。


   え…。


   いつだか、突拍子も無く言い出してさ…。


   …。


   なんでって訊いたのよ、あたし。
   そしたら、なんて言ったと思う?


   …なんて言ったのかしら。


   …。


   …。


   …ナディと、一緒になりたいって。
   そう、言ったのよ。
   もう、とっくの昔になってるのさぁ。


   …でも、この子らしいわ。


   うん。


   …。


   …元々、眠そうな目、している子だったけど。
   最近は、本当に眠ってることが多くなってさ。
   あたしとしては、詰まらないんだけど…。


   …。


   …ねぼすけエリス。
   そろそろ起きてごはん、作ってよ…。


   ……。


   自分でも作れるけど、やっぱりあんたのごはんが一番だからさ…。


   ……。


   …言っとくけど、流石にもう、ソーセージは焦がさない。
   て、知ってるか…。


   ……。


   エリス……。


   …ナディ。


   そういや。


   …うん?


   結局あんたのガキ、見る事無かったな…。
   どんな面してんのか、エリスと見てやろうと思ってたのにさ…。


   …。


   …エリス、楽しみにしてたんだけど。


   ……そう。


   でもま、機械女だからねあんたは。
   あんたに全く相手にされなかったあいつ、流石に少し可哀想だった。


   …そんな彼も子持ちだけどね。
   ずっと年下の子を捕まえて。


   後悔は?


   してないけど?


   …あ、そ。
   流石、頭の中で螺子が回ってるだけあるわね。


   …悪かったわね。
   今でも然うで。


   あはは…。


   ……。


   …ああ、思い出した。


   …何を?


   あいつも随分と、じじいになってたっけ。


   あいつ?


   リカルド。


   …それだと。
   私も然うなっていると聞こえるのだけれど。


   でも、あんたはじじいじゃないでしょ。
   一応、女なんだから。


   …相変わらず、腹が立つわね。


   お互い様だと思うけど…?


   …。


   …エリス。


   ……ナディ。


   んー…。


   …貴女達の命は日々、再生されてきた。
   然う、血が新しく作られていくように。


   …。


   互いの存在を通して。
   痛覚すら、共にして。


   ……うん。


   死に至っていても、おかしくなかったのに。
   それでも。


   …一人じゃ、無理だったなぁ。


   …。


   これからも、多分。


   ……ええ。


   一人にさせないし、されたくない。


   …。


   ……淋しい思いはさせない、したくない。


   ナディ…。


   なーんてさ…。


   …。


   ああ、お腹がすいたなぁ。
   エリスの作ったごはんが食べたい…。


   …。


   このぉ、いいかげん起きやがれぇ…。





   …う。





   お…。


   …?


   ……ナ、ディ。


   やぁっと、起きたか…。


   …エリス。


   ナディ…。


   ねぼすけ。


   …おなか、すいたって。
   きこえた。


   もう、お腹と背中がくっついちゃったんだけど…どう、責任取ってくれる?


   …くいしんぼ。


   だからごはん、作ってよ…。


   …なにが、いい?


   なんでも…辛くなければ。


   …ふふ。


   ……。


   …?
   だれ…おきゃくさん?


   …ッ。


   どっかの青目よ…まぁ、別に覚えてなくても良いけど。


   ああ、ブルーアイズ…ひさしぶりだね。


   …ええ、久しぶりね。


   わからなかった…。


   …随分と歳、取ったそうだから。


   とし…?


   …。


   …だったら。
   わたしたちも、とったよ…?


   でも、ブルーアイズほどじゃないけど…。


   …本当、腹の立つ子ね。


   昔からだし…。


   ……ナディ。


   ん…。


   …ごはん、すぐつくるね。


   ありがと…。


   ……。


   …。


   ……エリス?


   …あーあ、また寝ちゃった。


   ……。


   作ってくれるって、言ったのにさ…。


   …。


   ……ねぇ、ブルーアイズ。


   …何。


   あたしは…ナディとして、生きてきた。


   …。


   …そして、ナディとして死んでゆく。
   この子と一緒に…。


   …。


   …あたしは、ナディ。
   この子のあたし、それ以外の誰でも無いし…もう、なる事も無い。


   …ええ。


   …。


   …。


   ……。


   …結局、惚気話だったわね


   はは、そーかも…。


   ……。


   エリス……。








   ...Yo soy Nadie.

   Aun si nadie me conoce en este mundo....





   「“Nadie” es “Nadie”」





   …私はナディ。

   仮令、この世界で誰も私を知らないとしても…。





   「ナディはナディ、だから」















  D e n t r o  d e  
l a  j a u l a .















   ……ぅ、ん。


   …エリス。


   ナディ……。


   …ねぼすけ?


   ……。


   ん……。


   …なつかしい。


   うん…?


   …でも。
   ナディは、かわらないね…。


   昔の夢でも見てたか…?


   …ふふ。


   たく……。


   …わたしの、ナディ。


   …ばぁか。
   いまさらだ…。


   ……ん。


   もうなんねん、いっしょにいたとおもってやがる…。


   ずっと……。


   ……。


   …ずっと、あなたといた。


   そして、これからも…。


   …。


   …でしょう、エリス。


   うん……。


   …あたしは、あんたのナディ。


   ……。


   そして…あんたはずっと、あたしのもの。


   ん……


   あたしは、しあわせだった…。


   ナ、ディ…。


   …してくれて、ありがとう。


   ……。


   …これからも、してよ?


   ナディの、だから……。


   …そう、あたしのだから。


   いえっさ、ナディ…。