−Tú eres mia.
…改めて、になるけど。
あたしのものに、なる?
なる…なりたい。
あたしだけのものになるのよ。
なれるの?
なりたいの。
…本当にしても、いい?
して…してよ、ナディ。
……。
…私の全部、ナディのものにされたい。
魔女の私も…全部。
…。
…はっきりと、言って。
教えて…。
エリス。
…。
…魔女のあんたも、あたしのもの。
ヒトカケラだって、誰にもやらない。
…。
あんたのすべては、あたしのもの。
誰にも渡さないし、譲らない。
奪うと言うのならば……殺してでも取り返す。
…。
…てプロポーズのやり直しみたい、これ。
……。
あー…なんか、すごい恥ずかしい…。
……やっと、なれた。
…。
やっと、ナディの…。
…エリス。
……。
エリスは、さ。
…?
あたしのものになって、嬉しい?
うん、嬉しい。
すごく、すごく、嬉しい。
じゃあさ。
なに?
あんたがあたしを、自分のものにしたいと言わないのはなんで?
…。
なんで?
…。
きょとんとして。
う…。
あたしはあんたが欲しいって、言うけど。
思えば、あんたはあたしが欲しいとは
言ってるよ。
そうだっけ?
言ってる。
いつ?
セックスの時。
…。
セ
いや、もう良いから。
…。
んー……。
言ってる。
…まぁ、ね。
でも、そうじゃなくて。
…。
自分のものにしたい、と言う意味で。
……。
あんたはあたしのものになれて嬉しいって言った。
んじゃ、あたしは?
ナディ?
あんたのものになれて嬉しい、とあたしが思う。
とか、さ?
…あ。
やきもちやきのくせに。
…ちがうよ。
嘘付けぇ。
…む。
どっかの子持ちの賞金稼ぎと話すくらいで。
いまだに、唇、尖らせてるのはどこのどいつだ。
……。
おーおー、やわらかいほっぺただ。
…だって。
だって、何。
…ナディは
してよ。
……。
あんたのものに、さ。
けど
けど、何よ。
むぅ。
あんたはあたしのもの。
あたしは…あんたのもの。
…いいの?
嫌だって言うと思う?
…でも。
つか、したくないのかぁ。
違う。
なら、そう言え。
…。
あたしのものになりたいって、言ったように。
自分のものにしたい、ってさ。
…。
人には言わせたんだから。
あんたにも、言ってもらう。
…。
ほら、エリス。
…ナディは、嬉しい?
うん?
私のものにするって、言ったら…。
言ったら、教えてあげる。
…。
さぁ、どうする?
…したい。
聞こえない。
私のものに、私だけのものにしたい。
誰を?
ナディを。
ナディしか、いらない。
…。
ナディ、私のものになって。
もう、なってるよ。
…。
はは。
…ずるい。
何が、だ。
……。
で、分かった?
…何が?
言ったら、の答え。
…。
分かんない?
……あ。
ん…?
…。
エリス?
…ナディ!
うぉ、と。
……好き、大好き。
…うん。
あたしも、大好き。
………。
…なんか、すごい今更なんだけどさ。
……ん。
−Bettdecke.
たとえば。
落ちていく、落ちていく。
底は暗く、未だ見えない。
落ちる速度は増していくばかりだけど、一向に終着駅に辿り着かない。
これなら銃で撃ち抜いた方が早かったかも知れない。
けど、自分よりも先に捨ててしまったから仕方が無い。
風を切る。
その風があたしの耳を切る。
躰ごと切り裂いてくれれば良いのに、それはしてくれない。
仕方ないから、ただ、落ちている。
目は何かを捉えているようで、本当は、何も見えていない。
開いているようで、開いていないのかも知れない。
生温いものが纏わり着く、離れない。
ああ、早く終着駅に着かないかね。
生きる事に疲れたなんて、言うつもりは無いけれど。
どうせ、ずっと一人だし。
誰も、あたしとなんて生きてくれる筈、無いのだから。
ハズ、だったのに。
そう、一人のハズ、だった。
莫迦だなぁ、って思う。
目は何も捉えてないのに、この手は彼女を捕らえたまま離さない。
と言うか、それを彼女が望んだんだ。
莫迦だなぁ。
あたしはいつだって、あんたの為だったら、消えられたのに。
消えて、そこら辺で野垂れ死にでもする予定だったのに。
帰る家も無い。
行くあても無い。
ふらふらと、たまに人を殺して、生きて。
それで適当なところで、名前も知らない奴に殺されてさ。
…ああ。
どうしてこの子は付いてきたのだろう。
好き。
確かにそう言って、笑ったんだ。
なのにあたしは。
どうして、この子と。
……ごめんね。
その手の温もりは、あたしには熱すぎた。
でも離せなくて、縋りついたままで。
ああ。
息が出来ない。
苦しい。
早く楽にしてよ。
早く、早く、はや
ブツ。
その終わりはいつも、とても、唐突で。
ナディ。
……。
ねぼすけ?
……エリス。
おはよう。
…。
おはよう?
…おはよ。
あさだよ?
…みたいね。
あせ、すごいね?
…そう、らしいね。
ナディ。
…汚れるわよ。
きたなくないから。
エリス。
…きょうはどこへいくの?
…。
どこでもいけるよ。
…うん。
すきにしてもいいよ。
知ってる。
…じゃあもっと、して。
朝っぱらから。
そういう意味じゃないでしょうが。
そういういみでもよかったから。
…あのなぁ。
ナディ。
…。
ここにはナディとわたし、ふたりしかいないの。
…。
ふたりしか、ふたつしか、ない。
…知ってるよ。
だから。
…もう、居ない。
……ナディ。
もう……誰、も。
あ……。
…助けて、エリス。
…。
息が、出来ない…。
…たすけて、あげる。
…う、あ。
だから…わたしを、たべて。
あぁぁぁ…。
…たべて、ナディ。
−Auf dem Strand der Träume.
…ここ、は。
…。
ナディ…?
…。
どこ、ナディ。
…エリス。
あ。
あたしはここにいるよ。
ナディ!
おいで。
うん。
…。
ナディ。
なに、波がこわい?
ううん。
じゃあ、早くおいで。
…。
しょーがないなぁ。
わ…。
こーすればこわくない、でしょ?
…。
足、気持ちいいと思わない?
…くすぐったい。
あはは。
……。
ん…。
…えへへ。
あまえんぼ。
…いいの。
しょーがないヤツだ。
…。
…見て、エリス。
向こう…。
…あ。
虹。
きれいね。
…うん、きれい。
…。
ふふ。
……。
…?
………。
…どうしたの?
うん…?
ナディ…。
…あんたこそ、どした?
ううん…。
…そんなにきつくしがみつかなくたって、どこにも行かないわよ。
…。
今更…どこにも、行けない。
ほんとうに…。
あんたなしでは、もう…。
…ほんと、ん。
…。
ん、ん…。
……ほら、ね。
…ほら、なの?
そ。
…。
…虹のてっぺん、虹のはしっこ。
エリスはどっちに行きたい?
どっちでもいいよ。
あたしと一緒なら?
ナディといっしょなら。
はは。
…おかしいの?
うん、おかしい。
…。
その言葉があたしにとって、どれだけ、大きいものか。
あんたは分かってない。
…。
それ。
…わ。
あはは、びっくりした?
…びしょびしょ。
頭の上から、ね。
…えい。
おわ。
…これでナディも。
やったな。
さきにやったのはナディ。
…。
…ナディ?
エリス。
……。
……エリス。
…ナディ。
…。
…しょっぱい。
そりゃあ、海水だから。
…。
……。
…。
…あんたがいなきゃ。
あたしはやっていけそうにない。
…もういっかい、いって。
いやだ、一回しか言わない。
いってくれてもいいとおもう。
いやだ。
…いって。
……。
…ナディ。
…見て、エリス。
…。
海が、きらめている。
…にじ?
海も、空も、砂も、それから。
…。
あんたも。
…ナディもだよ。
あんたがいるから、世界はきらきらしてる。
こんな世界を見たのは、一度だって、なかった。
…ん。
あんたが、愛しくてしかたない。
…。
あんたが、いるから…あたしは。
……。
…初めてあの世界で生きていたいと、思えたの。
……わたしもだよ、ナディ。
…。
ナディ…。
…。
…かえろう?
…。
ふたりで…。
…連れて行って、くれる?
もちろん。
エリスとナディはなかよしふうふだから。
…そっか。
ナディ。
うん…。
…。
…帰ろ、エリス。
…ねぇ、ナディ。
ん…。
ナディはどっちにいきたいの?
どっち…?
てっぺんと、はじっこ。
…ああ。
どっち?
あたしは……。
−El amor es ciego.
インティ。
ん?
太陽。
ああ。
そう、インティ。
…。
見ちゃだめ。
…どうして?
目が、見えなくなるから。
そうなの?
そう。
やでしょ、見えなくなるの。
…。
すぐには見えなくならなくても、目には良くないの。
だから見ちゃだめ。
…そうなんだ。
エリス?
…。
エリス、どうしたの。
…みえない。
え、うそ。
…。
あんた、まさか見てたの?!
…うん。
…!
ナディ、どこ?
ちょ、嘘でしょ?!
…。
!
エリス!
……。
…お願いだから、冗談はやめてよ。
ナディ…。
本当は見えてるんでしょ。
ねぇ、エリス。
……。
…エリス。
……ずっと、みてたの。
どうして、そんなことを…。
…だって。
ばか。
…。
…ばか。
あのね、ナディ。
…。
まぶしかったの。
…当たり前でしょ。
でも、みていたかったの。
それで、目が見えなくなって!
…ずっと、みていたかったの。
もう、何も見えない。
あたしのことだって、もう。
あんたはそれでも
みえるよ。
…は?
ナディだけしか、みえない。
……えーと?
あなたはわたしのたいよう、だから。
は…。
…たいよう。
…ああ、もう。
心配して、損した!
…そん?
驚かせないでよ、もう。
うん?
なんにせよ、太陽は見ちゃだめだから。
分かった?
だめなの?
だめ。
じゃあ…。
…う。
……こっちのたいようは?
……。
…だめ?
……運転中。
きゅうていし?
…誰のせいだ、誰の。
…。
…こら。
だめ…?
…散々、見てるでしょーが。
だから、みえなくなったんだよ?
は?
ナディいがい、みえなくなった。
……。
…みえないの。
あんたは…あぁ、もう。
こいは…もうもく、だから。
…意味が違う。
みえない、から。
だから…。
…だから。
……もう、いいから。
よくない…。
…エリス。
わたしには、ナディだけだから……。
−Te cuento...
……。
…くすぐったい。
…。
くすぐったいって。
…。
まぁた数えてたんでしょ。
…かぞえてないよ。
どうだか。
かぞえてない。
…。
……。
…まぁ、いいけど。
ナディ…。
…。
…。
…舐めないでよね。
…。
…。
…しないよ?
なら、いいけど。
…。
…。
…ナディ。
んー。
あったかいね。
…あたしは暑いけど。
あったかい…。
…。
…。
…息が、くすぐったいんだけど。
とめる?
…それはまずいでしょ。
…。
んー…。
…。
エリス、動くわよ。
…あ。
動くって言った。
…いいっていってない。
あんたの許しなんて貰うつもりもなかったし?
……。
…エリス。
…。
…なんで不貞腐れんのよ。
…。
エリス。
…もうちょっと、あのままでいたかった。
…。
…。
…じゃ、またあっち向こうかね。
だめ。
…。
…もう、いいの。
あ、そ…。
…。
…どっちにしろ、くっつかれるには変わりないのよね。
あたりまえ。
…。
ふうふ、だから。
…そればっかり。
…。
あーはいはい…。
−Die liebe ist immer eine Art Wahnsinn, mehr oder minder schön.
Kann ich das probieren?
…え。
…。
あ、エリス、それはまだ焼けて…
Nein?
…。
Das ist?
それは焼けてる…けど。
Ja?
…エリス。
…。
さっきから
Das schmeckt sehr gut, nien?
…何、言ってるのか。
分からないんだけど。
…?
首、傾げられても。
……。
エリス?
....Das ist sehr heiß.
……。
…。
…ナディ。
…何。
……あつい。
あ…?
あつい。
…。
ナディ?
…。
Was ist mit dir?
…焼き立てだから。
熱いに決まってるでしょ。
恐らく、だけど。
…。
博士と一緒にいた頃の名残りではないかしら。
…。
いつ頃から?
逢った頃にはもう?
…。
でも、驚いたわ。
突然、切り替わったみたいに話し始めたから。
…。
聞いている?
…聞こえてる。
だったら、返事くらいしたら?
面白くないのは分かるけど。
…。
不機嫌そのもの、と言う顔をしているわよ。
…。
博士は…ローゼンバーグと同じ国の出身だと聞いているわ。
そして二人は繋がりがあった。
どうでもいい。
となると、エリスの言葉は
どうでもいいって言ってるでしょ。
はいはい、面白くないのね。
……。
わりと嫉妬深かったのね、貴女。
…あたしのどこが
向きになるところが、まさに。
……。
随分と変わった。
あの子のおかげね。
……。
比べられているわけでは無いのでしょう?
…比べる?
博士と。
……。
記憶、全てを取り戻せたわけでは無いけれど。
それでもエリスの中には博士との思い出がある。
……。
…苦しそうな顔、するのね。
……エリス、は。
…。
どうして、博士を生き返らせなかったのかな…。
…単純に考えれば。
当時のエリスにはそこまでの力は無かったから。
あったら…?
…過ぎた事の仮定話をするのは建設的では無いわね。
……。
…ナディ。
いやに、なる。
…。
……。
…自分が?
……。
そういえばエリスも然うよね。
…は?
貴女の過去に嫉妬する。
しても、仕方が無いと言うのに。
……。
貴女の事が、好きすぎて。
その感情を、素直に貴女にぶつける。
…なんでもないって、言ってるのに。
…。
だけど、エリスは……
…まぁ、好意は持っていたかも知れないわね。
…。
博士は……然うね。
歳の差があるとは言え、男女の事は分からないわね。
恋愛に決まった法則なんて無いのだろうし。
…。
エリスの成長に合わせて何故か実験をあまり行わなくなっていた、と言う話もあったし。
10年以上一緒にいれば、何か
ブルーアイズ。
…。
…お願い、止めて。
……重症ね。
……。
まさか、貴女のそんな顔を見られるなんて思わなかった。
…。
過去がどうであれ、今のエリスが好きなのは貴女だわ。
然う、貴女だけなのよ。
……。
…然うでしょう、ナディ。
……分かってるわよ。
分かっているけれど、抑えられない。
恋は時に人を戸惑わせ、狂わせる。
……分かったふうに。
然うね。
……。
…本当に重症ね、これは。
……。
…恋とは常に、一種の狂気なのだ。
…なにそれ。
詩人ハイネ、曰く。
知らない?
…誰それ。
自分自身を保っていられるようならば、それは本当の恋では無い。
とも、どこかで聞いたわ。
…。
…それで、実際はいつ頃からなの?
あの旅が終わってから?それとも…その前から?
……。
それすらも、言いたくない?
……いつか。
……。
あたしは、エリスを…。
…ナディ。
……あの子が、悪いわけでは無い。
そんなのは、分かってる…けど。
……。
けど、あたしは…。
ナディ…。
…。
ナディ…ナディ…。
…。
はぁ…。
…。
ナディ…もっと…。
…。
ねぇ、ナディ……。
……。
…。
……。
……。
…い、たッ。
…。
…いきなり、なにすんのよ。
なに、かんがえてるの。
…なにって。
別に何も…
なにか、かんがえてる。
…かんがえてなん、かッ。
……。
痛い、痛いって…!
……。
エ、エリス…。
…いや、ゆるさない。
……。
ナディ。
…エリス。
Ich...
…!
Ich vergebe dir nie...!
…エリスッ。
…ッ。
……あんたこそ。
……。
そんなわけの分からない言葉、持ち込まないでよ…!
…?
ナ…うぁッ。
…いらつくのよ、それ。
ナ、ディ…。
それ、また言ったら……
う…ぅぅ…。
…こんな胸、つぶしてやる。
や…や、だ…。
……つぶすほど、ないけど。
ナ…ディ…。
……。
…いた、ぃ……いたいよ…ナディ…。
……あ。
……。
あ、あたしは…。
……。
…ごめん、エリス。
ごめん、ごめん…。
……。
エリス、あたしは…ぁ。
……ナディ。
……。
…もう、だいじょうぶ。
なに、が…。
……しよう?
…。
つづき…して。
でも、あたしはあんたに…。
…もう、だいじょうぶっていったよ。
う、あ…。
……わたしのことだけ、かんがえて。
わたしを…めちゃくちゃにすることだけを…。
……エリ、ス……。
こんなむねでいいなら…いくらでも、つぶしていいよ…。
……。
だから…わたしだけ、あいして。
わたしだけ…。
エリス……!
あ…。
……。
ああ……。
…エリス、…エリス…!
あ、あ、あ、あ…。
エリス…ッ!!
…そ、う。
はぁ…はぁぁ…。
そう、だよ…ッ、ナディ…ッ。
…はぁ……はぁ…はぁッ。
も…と……もっと…ぉ…。
エリ…ッ。
あ、あ、あん、あ…あぁぁぁッ。
エリ……う、ぁ…ぁぁ!
……ぁぁ……。
……。
……。
…エリ…ス……。
……ぁ。
エリス……エリス……ぅ…。
……いい、こ……。
………。
−Me sientes?
…。
…。
ナディ。
な、わ。
なぁに?
近くてびっくりした。
あんた、いつの間に。
ナディ。
なに?
つか本、読み終わったの?
まだ。
そ。
で、なに?
みみ。
耳?
みみ、かして。
なんで?
だめ?
つか、普通に話せばいいじゃない。
あたしたちしかいないんだ
…。
…し。
…。
…貸せばいいのね?
うん。
こう?
…もうちょっと。
もうちょっとって。
もっとちかく。
…近く、ね。
…。
……こんな感じ?
…ナディ。
ん。
きこえる?
聞こえるよ。
…。
で、何を話すの?
ないしょばなし。
…内緒?
ないしょ。
…で、どんな話なの?
ないしょのはなし。
…。
ないしょ…。
…それは分かったから。
えへへ。
どんな話なの?
…。
エリス。
…。
エリ
ふぅ。
…!?
…。
エ、エリ…ッ!
ん?
な、なにすんだ!
つか、なにした!
かんじた?
ば…ッ!
かんじなかった?
ば、ば、ばか…!
…。
あ、あんたね…ッ!
どうしておこるの?
お、怒ると言うか、いきなりされたらびっくりするでしょーが!
いきなりじゃなかったら、いいの?
う、お…。
いいの?
そ、そういう問題でも…
…。
…近い、近い、近いって。
…ナディ。
……ッ。
…。
や、やめ…。
…。
ひ、ぁぉぁう…ッ。
…へんなこえ?
あ、あのなぁ…ッ!
…。
と、とにかく、離れて!
…いや。
はぁ?!
…。
エ、エリス。
…。
ま、待った、待って、お願いだか、
…。
……ら。
…。
こ、今度はなに。
…さわってみて。
さ、さわる?
…エリスの。
エリスの…
…。
……。
…さわって?
あー……もう。
…ん。
……これで、満足?
…もっと。
…。
ん…ぁ。
…ぅ。
ナディ…。
…エリス。
……くすぐったい。
…は?
わ。
…えへへ。
エリス…あんたねぇ。
−en los intervalos...
エリスの耳の形って、きれいよね。
…そうなの?
あたしだけかもしれないけど。
ん…。
…甘ったるい声。
ナディのせい…。
…あ、そ。
あ…。
今日はくすぐったい、とか、言わないのね。
…いわないよ。
ふぅん…。
…ぅ。
エリス…。
…ナディ。
……なに。
ナディのみみのかたちも、きれいだよ。
…そうかな。
そうだよ。
…あたしとしては、あまり好きじゃないんだけど。
わたしは、すきだから。
…そ。
ん…ん…。
…ほんと、あまったるい。
ねぇ、ナディ…。
んー…。
…ゆびでだけ?
……なわけ、ない。
なら、いいや…。
…なら、ってなによ。
そのままのいみだよ…?
…よくわかんない。
いいの…。
…ほんと、わかんない。
ナディ…。
…もう、しゃべれない。
あ…。
……。
……ふふ。
…なんで笑うのよ。
しゃべれないんじゃなかったの…?
…あんたが笑うから。
うれしいから。
…。
…うれしいと、わらうんだよ?
あーそうね…。
…ナディ、つづき。
そーいうこと、すぐ言う…。
…だって。
……するわよ、言われなくたって。
…。
…したいから。
ん、よかった…。
−Loved one.
真っ赤な手…。
うん?
…あなたの手は。
…。
この赤は…
…人の血、かな。
…。
つか、なんで。
…拭えないもの、消えないものだから。
ああ。
まぁ、確かに。
…その赤は今まで、あなたが殺してきた人の赤。
うん。
…。
否定なんて、しない。
本当の事だから。
…その手で、私に触るの。
…。
私を、汚すの。
…。
私の白を。
…あたしの赤で染める。
違う。
そう、違う。
これはあたしの赤じゃない。
…。
だから、あたしの赤でって言ってるじゃない?
…あ。
ほら、これがあたしの赤。
あたしの中を流れているもの。
どうし、て…。
他人の赤は嫌だから。
…。
あたしが。
…どうして。
穢れがないとは、あんたのような白を言うのかな。
ううん、あたしにとってあんたの白こそがそれ、なのかも。
…。
あたしは、人を殺してきたよ。
…うん。
この手で、時には銃を使わずに。
…。
喉を噛み切ったこともある。
あの時はサイアクだったな。
返り血をまともに浴びちゃってさ。
…。
…怖い?
…。
それでも。
あたしは欲しいのよ。
…恐れは、無いの。
ないと言えば、嘘になる。
…。
あたしは…エリスを失う事が一番怖い。
拒絶されるのが怖い。
…。
賞金稼ぎをやってた頃には考えられない話だなぁ。
……。
…エリス。
……。
あたしの手は…こんなだけど、さ。
…。
これでも一応は、気にしてるのよ。
でもそれ以上に、
…私が、欲しい。
…。
私と…セックス、したいんだね。
うん、したい。
…私の中に。
入っても、いいのなら。
…。
…それともエリスがあたしの中に入る?
……。
でも。
…あ。
最初は、あたしが先。
……。
エリス…あたしは、あんたが欲しい。
……私、は。
…だから、開いてよ。
……。
エリ…
……。
…え、と。
………貴女は。
…あーあ。
今夜は久しぶりだったのに…。
…。
これ、夢かなんかでしょ。
手は赤くなってるしさ。
…。
…前触れ、が欲しいんだけどな、出来れば。
…
で、今度は何?
魔女のあの子を、欲しいと言う。
うん。
…。
心配?
魔女と人が交わったりしたら。
…貴女は男ではありません。
そうだけど。
……。
でも、あたしはエリスが好き。
魔女とか、関係ないの。
…。
手は、見たとおり、真っ赤だけど。
汚してしまうけど、それでも、あたしは。
…拒絶されたらどうしますか。
う。
…。
…つかさ、気にしてるから。
それ。
…そのようには見えませんでしたが。
だから、我慢してたんでしょーが。
…怖いのですね。
だから、そうだって。
…。
…うん?
キジャ。
…。
…後悔、していないのですね。
なんで。
…。
するわけ、ないじゃない。
ああ、でも。
…?
…されたら、どうしようかな。
…。
何よぅ。
…いいえ。
つか、あんたさ。
ナディ。
うん?
魔女を愛する者。
…恥ずかしいって、それ。
貴女の手が真っ赤だとしても、あの子はきっと
はい、ストップ。
…。
それはあんたの口から聞くコトじゃないから。
…。
安心してよ、とは言わないけどさ。
それでもあたしはエリスと歩いていくから。
…。
と…。
…あの人と同じ。
けれど、全然違う。
…あの人、ねぇ。
あまり、似ていない。
それ、あんたの良いヒト?
私とも。
…うん?
…似てない。
ちょっと待った。
どうしてあんたが
親と子とは、屹度…。
あたしと、
ナディ…!
…へ。
…。
ええ、と…。
…うすらタコス。
……。
……ばか。
…あ。
……。
え、と…あたし、何してた?
…なにも、しなかった。
何も…?
……とまって、それからずっと。
…。
…。
あー…ごめん?
…どいて。
と。
なにもしないなら、
…するよ。
ぁ…。
…しないわけ、ない。
じゃあ、どうして…。
なんか、久しぶりに変なトコ行ってたみたい。
…へんな?
誰かと話してたんだけど……
…それって、おんな?
だったかな…いたぁ!
……。
エリス、痛い、痛いって。
…だれ。
それが覚えて…いたたたたた。
……。
え、エリス
わたしと、セックスするのに!
……え?
…あ。
……。
……。
…エリス?
……なんでもない、ナディのばか。
うん、ごめん。
…。
……エリス。
や…もう、しない…の。
…聞こえない。
ほかのおんなのこと、かんがえて…
…そうだ、とは言ってないんだけど。
…。
…て、そういう問題じゃないか。
そんなナディとかなん、か…。
…ねぇ、エリス。
ひ、ぁ…。
…あたしの手、真っ赤なんだけどさ。
…?
それでもいい?
……なに、それ。
あたしは、賞金稼ぎだから。
…いまは、ちがうよ。
今は、ね。
…。
人をいっぱい殺した。
それは消えな…んん。
…。
…エリス。
ばか。
…。
…やっぱり、ばか。
知ってるって…。
…ナディは、ナディなのに。
…。
ナディのてじゃないと、いやなのに。
…本当に?
なんでいうの…。
…。
なんで、いま…。
…まぁ、そうなんだけど。
ふ、あ…ぅ…。
…やわらかい。
ナディ…ナディ…。
…なのに。
ここだけ、こんなに…。
…あ。
かたくて……あかい。
……や…だめ…あんッ。
……。
だめ…だめ……かまない、で…ぇ。
ふひよ、へリふ…。
………。
……。
…ナディの、ばか。
……ごめん?
しながら、いわないで…。
…じゃあ。
ん…。
…好きよ、エリス。
……。
…かわいい。
も…ぅ…。
…あんたのコトだけだから、エリス。
ばか…ナディの、ばか…。
……うん。
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